July 09, 2008

「美術館を訪ねる旅」

2008_07090003  クロワッサンを久しぶりに買いました。旅の特集のときは必ず買っていたのですが、たぶん見落としていたのでしょうね。
 写真がとにかく綺麗です。これを見てそこまで行こうと思うより、一番美しいときを見てしまって満足してしまうこともなきにしもあらずです。(^^;
 一度行ってみたいと思っていた、国立新美術館(年内には行くつもりです)も少しですが紹介されていて、発売日にさっそく買ってきてしまいました。最近、よその(京都以外)美術館に行くのは、作品より建物そのものを見るのが楽しみになっています。
 女性誌ですから、男性が手にとられることは、あまりないと思いますが、是非、男性もご覧になってください。右肩にひっそり「女の暮らし方 男の暮らし方」と書かれていますのでご遠慮なく(笑)。

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June 27, 2008

「歩けばわかる」

 週末ですからレンタル店でDVDを借りてきました。「転々」という邦画です。内容は何も確かめなかったのですが、サイトを見ると、「東京お散歩ラリー」なんて書いてあります。アドレスもよく見たら「tokyosanpo」です。
 前に図書館で見つけたガイドブックで、1都1道2府43県ごとに書かれた「歴史散歩」のシリーズ(山川出版社)を書店に買いに行ったら、ずらっと並んだ中で、東京都の上(下町)・中(山手)・下(多摩・島嶼)で下町だけ売り切れていたのは、Pen1_81この映画のせいかもしれませんね(笑)。

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June 08, 2008

なぜ今、売れる?「蟹工船」

 話題の本として、わが家も最近「蟹工船」を買ったのですが、内容に加えて作者の小林多喜二の壮絶な最期を思うと、読むのが辛くなってきます。それが、今、若い人たちを中心に、この本が大変な売り上げだと聞きます。
 先週の金曜に、こちらのローカルニュースでも、10分ほどの時間をかけて、このブームの発端から、これから社会に出て行く現役の大学生の感想もあわせて、ていねいに紹介していました。

《なぜ今、売れる?「蟹工船」―20代、30代がはまるワケ とは》
スーパーニュースアンカー「金曜日のギモン」)
大阪梅田・紀伊国屋書店の話題書のコーナーでは、それまで週1冊程度だったものが、4月から週2ケタ、5月から週3ケタの100冊超と急激に売り上げを記録。

「蟹工船」とは?
<あらすじ>大正末期のオホーツク海、蟹をとって缶詰に加工する工場船博光丸、悪臭漂う不衛生な船内…→「蟹工船」(青空文庫)

・白樺文学館(千葉県)は、蟹工船の漫画化や感想文コンテストの開催などブームの土台を作った場所でもある
「今回のブームの特徴は作品そのものを読んで、みんなが共感している。『プロレタリア作家』、『革命作家』の冠をつけずに小説を通じて生の小林多喜二の世界に若い人がストレートに入った」

・感想文を寄せた学生は
「僕らの世代で絶望感は結構ある、格差にどうたちむかっていくのか、『はやる』というのはあまりいいことではないのかな、80年前とおなじ感覚になってしまっているのは恐ろしいところがある。」

就職氷河期は終わったといわれるが、現実は特定の学生にいくつもの内定が集中している現実

「大学にいくのは普通の時代、(就職先)いくあてがなければ、最低働けるところで食べていくしかない」
「働いても働いても楽にならないのは、昔も今もかわっていない。」

「『格差』『格差』と言われて、人を使い捨てにしちゃうような現実をインターネット上なんかで見えてきてしまっている」

彼らが船出していく格差社会の荒波
働いても働いても豊かにならず、その結果住む家を失って「ネットカフェ難民」という言葉が生まれている

・寸前のところで「蟹工船」にすくわれた女性がいる
「派遣で働いていて、簡単な言葉できられてしまう
「新しい社員を入れる」「新しい派遣会社を入れる」とかくだらない理由でクビを切られる
労基署に相談しても派遣なんて不安定な働き方をしているあんたがいけないんだ、あんた何か悪いことをやったんだろうと話にのってくれないこともある
ひどい扱いを繰り返しされてきたもので、すっかり身体をこわして医師から就業を完全にとめられて静養している状態」

蟹工船を読んで、立ち上がる労働者の姿を自分の姿に重ね合わせた彼女に変化が

「泣き寝入りしないためには自分が最低限どういう権利をもっているのか、ただ知っているだけでもかなり違うということがわかったので、最低限の権利など調べて、もう1回立ち上がって『勝つまで戦おう』と心が強くなったかな」

・近代文学に詳しい女子美大・島村教授の解説
「表面的には非常に、確かに豊になってきてますし、80年前とは状況が違う、一部のところにお金が集まってきて、それに反比例するように、非常に格差が拡がり実際働いている人たちが恵まれない、この状況をつくりだす根本的なしくみは、そう変わっていない、これを読んで共感を得た人たちは、ただの共感にとどまらないで、半歩、一歩踏み出して、自分たちの待遇も変えられるのかなというところに進んでいければ、多喜二も本望かなと思う。」

・感想文を寄せた学生たち
「働いている側が団結して、言うべきことは言っていく、それで変わっていく。その人たちが集まって、その人たちの声を聞けるような社会になればいいと思う」

今、脚光を浴びる「蟹工船」、若者たちに訴えるものは80年前とは何も変わっていない

・山本キャスターのコメント
「原作プラス漫画も含めると、この半年で40万部の売り上げ、非正規労働・ワーキングプアの問題は番組でとりあげてきたが、正規労働者のなかにも拡がりをもっていて、形だけ整えても実態は変わっていない。80年前と今と本質は何も変わっていないという思いがこのブームに結びついているのかなと。大学生、高校生のみなさんが社会に出る前に一度読んでみてはどうか。」

 少し省略させていただきましたが、ほぼ、もとの話言葉のままです。温かい目線を感じる、好感の持てる内容でしたのでご紹介まで。

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May 25, 2008

「動物に国境はない」

 最近、お昼に本を読む時間が少しあるので、新書を何冊か買ってきました。 この一番上の本はカラー刷りなので、新書にしてはちょっと高いですが、ラッコの写真がラブリーです。(^^
2008_05250011
「知床・北方四島
― 流氷が育む自然遺産」
大泰司紀之・本間浩昭
(岩波新書)

 ラッコは水族館の人気者です。「泳ぐぬいぐるみ」とも呼ばれ、両手を器用に使って貝を割ったり、せっせと毛づくろいをするしぐさに魅了されない人はいないでしょう。
 そのラッコが野生で泳いでいる海が日本とその周辺にもあります。
 と言うと、「え、どこどこ?」。たいていの人はそう言って身を乗り出してきます。地図を取り出して指差します、「この二つの島の周りに何千頭もぷかぷか浮かんでいるんだよ」と。(はじめにより)

 思わずその「楽園」のような光景を想像してしまいますが、このあとに続くのは悲しい現実です。本文中に使われている写真にも、頭でわかっているようで目の当たりにするとどきっとさせられることがいくつもありました。読みながら、昔、母が何かのときに「ラッコの外套」と言っていたことを思い出しました。「泳ぐぬいぐるみ」としてではなく、高級な毛皮として愛されていた時代の話ですね。
 帯に書かれた「生態系に迫る脅威 自然遺産を守るには?」との問いかけと併せて、著者の願いはあとがきにありました。

  一つの夢があった。日中国交回復の際、中国政府から贈られたパンダが日本人の心を開いたように、日露間で平和条約が結ばれた暁には、両手を合わせて無邪気に微笑みかけてくれるラッコが、両国の人々の心を結びつけてくれるのではないかと。

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May 05, 2008

今日は子どもの日

 日曜の朝日新聞に掲載される書評をいつも楽しみにしています。昨日はその中から気になる本を探しに、駅前の書店に行きました。予定していた本はどれも在庫切れで、最後に児童書のコーナーをのぞいて帰りました。
 この本は、平積みになっていたものを手にとり、その場で一気に読めてしまったけれど、買ってかえることにしました。本の中から押し寄せてくるような感情に、気分がわるくなり風に当たりたいくらいだったのですが。
2008_05050006 「悪いこと」したら、どうなるの?
藤井誠二 
マンガ:武富健治
理論社YA(ヤングアダルト)新書
2008年3月21日発行

  • 子どもでも、死刑になるの?
  • 「少年法」は子どもを守ってくれるの?
  • 少年院って、どんなところ?
  • 「少年法」が改正されたのはなぜ?
  • 犯罪少年の家族はどうしているの
  • 被害にあった人は、ゆるしてくれるの?

 各章、質問形式で、タイトルはかわいい言葉を使っていますが、その内容はかなり厳しいものです。少年法のあらましや、2007年の「少年法等の一部を改正する法律」の施行までの経過は、分かりやすく書かれていますが、子どもが読むには難しいめですね。
 本文中の事例も悲惨なものばかりがあげられていて、導入と結びには光市母子殺人の遺族の本村洋さんの言葉が紹介されています。
 最初の裁判のときの記者会見で、怒りで全身をふるわせながら語ったという《少年という理由で死刑にできないなら、いますぐ社会に犯人をもどしてほしい。自分で殺します》。
 そしてテレビ番組のコーディネートでアメリカに渡り、18歳のときの強盗殺人で死刑判決を受けた「元少年」と会う機会を得て《自分の事件じゃないからだと思いますが、正直言って、なぜこんな人が死ななきゃいけないのかと思いました。でも、目の前の人は殺人を犯しているのだし、死刑があったからこそ、人間として立派になれたのだと思った。あの青年はこれから死んでしまうのだけど、どんなことばを残して、どんな死にかたをするのかをすべての人が知らなければならないと思った。罪を犯しても改心した者のことを、社会はもっと知らなければならない。こんな立派な青年が殺されることも、被害者が殺されたことも不幸なことなのです。それは、事件がこんな悲惨な結果をもたらすことを知らしめるための尊い犠牲なのです。死刑は終わりじゃない。どうしてその人が死ななければならなかったのかを考えつづけていく出発点なのです》。
 「尊い犠牲」という言葉に、私はしっくりこないのですが、まだ若かかった本村さんが、理不尽すぎる経験から見つけられた気持ちのよりどころなのだと思いました。憎しみだけで生きていくのは辛すぎますから。

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April 18, 2008

歴史散歩

 わがムスメは今週も一人旅に出ていき、車中で2泊、現地で2泊して、今朝、"杜の都"の名産をいっぱい提げて帰ってきました。往復高速バスを利用してなので、ちょっと心配しましたが、とにかく無事ご帰還で何よりです。オミヤゲに、笹カマボコをくわえる"カネゴン"のストラップをもらいました。(^^;

 いつも旅行から帰ると、次はどこに行こうと考えてしまいます(笑)。横浜のガイドブックを図書館に返しに行って見つけた本です。
2008_04170005
「神奈川県の歴史散歩 上・下」
神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会編
(山川出版社)

 1都1道2府43県で全47巻(53冊)があります。本のサイズといい、日本史の用語集を読んでいるような気分になりますが、旅のガイドブックとして書かれているので、見所の歴史的背景などが詳しく書かれています。横浜の中華街のなりたちや、異国情緒ただよう町のようすについても納得の解説です。旅行に行った(行く)県のものを1冊ずつ買いためていくのも楽しいかなと思います。(^^

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April 10, 2008

続・青春18春の旅

2008_04090004   こんなの売ってるんですね。中は普通のキビダンゴだそうですが、ゲームの中に登場してもよさそうです(食べると相手のいいなりになる?)。
 青春18切符が、あと1日分残っていたので、ムスメが一人旅に行ってきました。広島方面に行き、往復14時間電車に乗っていたそうです。よく頑張ります。(^^;

 今日は(昨日は)、みんな帰りが遅いのがわかっていたので、水曜ですから映画館によってもいいなと思いつつ、特に急いで観たいものもなく、本を買ってのんびり読むことにしました。
2008_04090008 結局、読みながらうとうとと寝てしまい、ぱらぱらとしか読めていませんが、読みやすい内容だと思えるのは、18歳のときよりは成長したのかな(笑)とか、ちょっと懐かしい気持ちになりました。(^^

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March 26, 2008

春の日

 桜咲きましたね。(^^
サクラ開花宣言 京都地方気象台、平年より1週間早く
(京都新聞電子版 2008年3月24日)

2008_03250028_2
 その日に桜を眺めに行く余裕はありませんでしたが、昨日の夕方、いつもの桜の所まで行ってみると、五分咲きくらいにはなっていました。2008_03250038日が暮れかかり、遠目にも白く浮かび上がって見える姿には、魔力のようなものを感じます(こんな日にココログのメンテナンスがあり、ちょっと残念)。

2008_032400a01 24日には、amazonに頼んであった本も届いていました。「春の日」は「えるふ通信」の会留府さんのおススメ本です。お店で買っても良かったのですが、「天皇の肖像」1冊だけだと送料がかかるので、いっしょに注文することにしました。
 「カバーを取ってみると思わず感歎の声があがります。」とのことですから、それは楽しみにしていました。絵本もたくさん出されている今森光彦さんらしい心配りですね。気になる方は是非お買い求めください。(^^
 先に出版された「夏の日」「秋の日」「冬の日」は、きっと図書館にあるでしょうけど、ビニールカバーがかけられているので、カバーの裏側に秘密があっても見ることができないのが残念です。これもやっぱり買うしかないですね(笑)。

 最後に、ちょっとだけお披露目しましょうか。→こちら(仕上がった瞬間です)朝には雨も上がり、おかげさまで一日良いお天気でした。(^^

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March 13, 2008

変なこだわり

 今、フォトショップを練習中です。自分でも買おうかなと一瞬思ったのですが、「フォトショップ」で検索したら、女性の写真を加工する様子のYouTubeがヒットしてきて、それを見たら買う気がうせました。仕事で使うのは仕方ないとして。

 まだ読みかけたばかりですが、「写真論集成」多木浩二(岩波現代文庫)が面白いかなと思っています。同じ著者で「天皇の肖像」を、先週の土曜に見たお雛様から読みたくなったのですが、書店になかったので代わりにこの本を買いました。これも変なこだわりかも知れませんね(笑)。

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March 08, 2008

「男雛と女雛~右と左の不思議」

2008_03080027
 今日、明日はいいお天気のようですね。久しぶりに、太陽の下に出たような気分になりました(笑)。陽気に誘われ、お散歩がてら博物館に行ってきました。去年も行きましたが、常設展の特集陳列にお雛様が出ていますから。
 第2、第4土曜の常設展は無料開放されていて、展示室はまずまずの賑わいです。今年は新たに寄託された珍しいお雛様が展示されています。男雛は天皇の軍装で、女雛が十二単衣です。官女(5人だった?)と、あと皇子の乗った馬車行列が御殿の周りに並びます。歩兵、騎兵あわせせて10人くらいだったでしょうか、一体がかなり大きなものです。あとでミュージアムショップに置いてあった骨董の特集誌を見ると、関東の方の美術館(美術館ではなくこちらでした。↑書籍紹介の画像の"2"を見てください)にも洋装のお雛様が所蔵されているようでした。天皇の写真を御真影などと言っていた時代に、こんなお雛様を誰のために作られたのか驚きですね。(^^;
 去年の記事にも書きましたが、男雛と女雛の並べ方は左右両説とも根拠があるそうです。この馬車行列のお雛様は、確か女雛が左でした。
 《昭和天皇の即位式の際に撮影された写真を参考に、東京の人形業界が雛人形の左右を置き換えたことに端を発し、この並べ方が関東を中心に広まったと言います。このたびの展示では、東京生まれの「明治雛」のみ、この新しい礼式に則って展示しました。》だそうです。

 お散歩コースの続きは、博物館のお向かいのホテルのケーキです。
2008_03080037 自転車だから、隙間をあけないようお願いしたのに。中で暴れてましたよ。(T_T)

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February 16, 2008

「この泉は奇跡さ」

 「アレクセイと泉」と言う映画が気になっています。こちらの図書館に、DVDもあるようですが、とりあえずは、その絵本と写真集を借りることができました。

 舞台はベラルーシと言う国の小さな村、チェルノブイリから180kmほどのところにあります。

もうずいぶんむかし、
一九八六年四月二六日のこと。
ぼくたちが畑にジャガイモを植えて
家に帰ったとき、
何かがはじまった。
強い風が吹いた。
ほこりが舞い上がった。
空はオレンジ色に染まっていた。
風で塀がはげしくゆれた。
雨が降ってきて、
そして、あっというまにやんだ。

何がおこったか、
ぼくたちにはわからなかった。
(中略)
たくさんのひとが
村を離れた。
でも、五五人の年寄りと
ぼくは村に残った。

父さんと母さんは、
村を出るなんて
思ってもいない。
ぼくもこの村が大好きだから、
三人で今までと同じように
暮らしている。
村に残ったひとたちに
わけを聞けば、
だれもが
こんなふうに答える。
「放射能は降ったけれど、ここには
きれいな泉があるからね」
「この泉の水は、
百年もかかって
地上に湧き出てきたんだよ」
「この泉は奇跡さ」

「アレクセイと泉のはなし」本橋成一(アリス館)

 写真集「アレクセイと泉」写真:本橋成一(小学館) の方は、全てモノクロで静かな詩のような世界です。そして自然によりそった、本当にシンプルな暮らしの数々です。

 *映画に使われている坂本龍一の曲が試聴できます。(→こちら

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February 13, 2008

神様がくれた漢字たち

2008_02130002 昨日の記事を書いて、前に買ってあった本を思い出しました。
「神様がくれた漢字たち」
白川静監修・山本史也著
理論社YA新書

 この本は、「漢字」の成り立ちと、その世界について、みなさんに、できるかぎり分りやすく読んでもらえるように書かれています。
 ただ、「神様」ということばが出てきたり、古代の人々独特の考え方が紹介されたりと、みなさんが、これまで学んできた「漢字」の説明とは、ずいぶん違っていますから、もしかすると初めは、いくらかとまどうことがあるかもしれません。しかし、まるで「物語」のように語られるこの本に、おしまいまで心をゆだねていただけるなら、きっと、漢字をまなぶことのほんとうのよろこびを味わうことができるものと信じています。
(序文より)

 ヤングアダルト向けですが、漢字には全てルビがふってありますので、もう少し小さい子どもでも楽しめそうです。さらさらと流れるように美しい文章が聞こえてくるようで心地いいです。
 神様と言えば、天照大神や日本武尊なんて難しい漢字を知らなかった頃の方が、物語には夢中になれて楽しかったような(笑)。

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February 12, 2008

えこよみ

2008_02120023  5日の記事に貼ってあるブログパーツのもとになった絵本です。

「えこよみ」
Think the EarthProject
(ブロンズ新社)
 ページの下に日付が書かれているので、カレンダーとして使うことができます。この2005年2006年のものは、もう完売しているようなので、これは図書館で借りてきました。2007年2008年版の「暦の絵本 えこよみ-ECOYOMI 07-08 」はまだThink the EarthSHOPでも発売されています。
 言葉の響きと漢字で書かれたときに文字から受ける印象の両方が楽しめます。絵も美しいのですが、色味が文と合わないものもあり、小さい子だと雰囲気がつかめないような気がします。どちらかと言えば大人が楽しむ絵本ですね。(^^

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January 30, 2008

世界史はなぜ必要か

 映画の話題続きですが、もう一本、「バベル」が借りてありましたので。
 一瞬の間に、意識が世界をかけめぐる夢を見たようなお話です。舞台はメキシコ、モロッコ、そして日本です。「一発の銃弾は国境を越えて、孤独な魂を抱える人々をつなぎ合わせていった」のコピーどおり、遠く離れる三つの町での出来事が交差しあいながら進んでいきます。
 観光でモロッコに訪れたアメリカ人女性が、ライフルで撃たれたニュースは、世界中が注目する事となります。それが国と国との取り決めがはばみ、彼女を救助するためのヘリは飛ぶことができません。このもどかしさは、テレビの映像を通して、今までに幾度となく多くの人が現実に感じてきたことのようです。「コミュニケーション不全からもたらされる悲劇」がこの映画のテーマのようでありますが、悲劇の原因は、その手段だけによるものではなさそうです。
 一つ前のエントリーで紹介しました「世界史なんていらない?」の「Ⅱ世界史はなぜ必要か」の中に《自分とは直接接していないが、間接的には一定の影響や関係を持つ人々への「想像力」がグローバル化の時代と言われる今こそ必要とされているのです。世界の中で生きていこう、自己を実現していこうと思うならば、世界のいろいろな場所の、いろいろな時代の生活が、われわれの生活にも、直接間接に関連しているのだと言うことを認識することが必要です。言い換えれば、世界にはいろいろな生き方をする人々がいるし、いたのだと言うことを学び、それぞれの生き方を尊重することを学ぶことが欠かせません。なぜなら、それらを尊重し生かすことが、自分を生かすことにつながるからです。》、ここに書かれていることが大切なような。いろいろイメージを膨らませていくことのできる映画ですね。ちょっと気持ち悪いけど。(^^;

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January 27, 2008

世界史なんていらない?

 「世界史なんていらない?」南塚信吾(岩波ブックレット)
 これも図書館の新着図書のところに立ててあったので借りたのですが。はー、高校のときに世界史は確かに負担でしたね。(^^;
 今となれば、もったいないことをしたと思えるほど、いい授業をされる先生でした。それが覚えることの量の多さに、定期試験をしのぐのが精一杯で楽しむ余裕は私には全くありませんでした。
 とは言うものの、本文の中にDVDがレンタルしてあった「ドレスデン運命の日」と重なる部分があったので抜粋します。

 原爆を投下された広島・長崎は、その住民に朝鮮・中国大陸・台湾からの人々、あるいは東南アジアからの留学生やアメリカ人捕虜を含む、「国際」的なミクロ世界でした。なぜそうだったのかは、点検していく必要のある問題です。
 また、原爆を投下したB29が発進したマリアナ諸島テニアンの歴史にも心を向ける必要があります。そのそばのサイパン、あるいはグアム、硫黄島なども含めて、それらはまったく無人の島ではないのです。歴史のある島々でした。それらの歴史を見直す必要があります。
 さらに大きな問題は、原爆投下に先立つ「戦略爆撃」「じゅうたん爆撃」という「無差別攻撃」をすることが、心理的に抵抗なく受け入れられるようになっていたという事実です。一九三七年のスペインのバスク地方にあるゲルニカへのドイツ軍の爆撃、日本軍による重慶爆撃、ドイツ軍のロンドン爆撃、連合軍によるドイツのドレスデン爆撃、そして四五年三月のアメリカ軍による東京爆撃などは、攻撃する側に銃後の住民の大量殺戮を「問題」としない精神状態を生み出していたのです。ゲルニカ以降の各地の歴史を、住民の側から見直す作業も必要になってきます。
 最後に、原爆投下後の世界を考えてみましょう。原爆を投下された日本と投下したアメリカだけが当事者ではないのです。日本は、被爆後ただちにスイスを通してアメリカに抗議しました。世界はすぐに動いていたのです。また、たしかに広島・長崎の人々は大変な犠牲を蒙りました。しかし、一方での「犠牲」は、他方での「解放」を意味していました。中国、朝鮮、満州の人々、さらにフィリピンなど日本の支配下にあった人々は「解放」されたのでした。ひょっとして、広島・長崎の人々の犠牲によって、日本国内の他の地域の人々も戦争体制から「解放」されたのではないでしょうか。もちろん日本の分断占領という悲劇からも。

 かなり辛い事実ですが、「ドレスデン運命の日」が、ただ爆撃を受けた町の悲劇だけを、ラブストーリ仕立てに作られた映画ではないのだ、と思わざるをえなくなりました。そしてこの歴史の続きを作っているのが私たちであることも。

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January 19, 2008

あの戦争から遠く離れて

 京都弁護士会の「法律援助を広げる市民のつどい」に行ってきました。時間をかんちがいしていて、前半の弁護士会からのお話はきけませんでした。
 この会は弁護士会で取り組まれている人権救済基金の周知が目的で、その制度を利用された事例として中国残留孤児国家賠償請求京都訴訟の原告の女性がまずお話をされました。中国、日本のどちらの国でも公教育の機会に恵まれなかった方だけに、そのご苦労は語りつくせないものがあると思います。
 続いての講演が「歴史に残る国のふるまい」 日本生まれの中国残留孤児二世が見た祖国―お父様が中国残留孤児として育たれた女性が今日の演者です。

あの戦争から遠く離れて 「あの戦争から遠く離れて」
城戸久枝(情報センター出版局)
 450ページ余りの、10年の時間と大変な手間をかけて書かれた本のように思います。お父様の幼少期から今日、その当時の社会の状況や心の動きを。そして著者の幼い頃の記憶から、この本を書き上げられるに至るまでが綿密に描かれています。
 それが、残念ながら今日のお話の方は、お父様は残留孤児でも"私は普通の日本人です"と話されるばかり(のように私には思えました)で、今度こそ、そこから踏み込んでいかれるかと思うと、また戻ってしまう繰り返し(?)。お話の途中であきらめて、この本を買って帰ることにしました。帯に書かれている「悲惨さばかり強調され、人物の心のひだが語られることのなかった」につなげようとされたのでしょうか…、すっきりしない思いが残りました。

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January 14, 2008

成人の日

 今年、最初のコンサートは、ベートーヴェンの「第九」です。一曲目はワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲でした。
 アマチュアのオーケストラの演奏なのですが、あー、やっぱりこれって難しい曲なんだ…、と申し訳ないですが思ってしまいました。全体にゆっくりしたテンポで、どちらかと言えば、抑えた演奏と言う印象です。それでも、聴かせるところは聴かせます。
 今日は成人式でしたから、ホールに行く途中、地下鉄の駅で晴れ着の女性を何人か見かけました。今日のソリストの女性も黒の留袖をドレスに仕立てたあでやかな姿でした。

 去年の今日、晴れ着姿だったわがムスメは、熱は下がったものの、まだ風邪気のようです。オミヤゲに漫画を一冊買って帰りました。
海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 「海街diary 1 蝉時雨のやむ頃」
吉田 秋生(小学館)
 この人の書いたものは「河よりも長くゆるやかに 」 だけ読んだことがあったと思います。内容は思い出せないのですけど、タイトルを見たときにキュンとなったので(笑)。
 そちらもお店で探してもらいましたが、残念ながら在庫切れで、お取り寄せでした。
 "蝉時雨のやむ頃"、いいですね。ドロドロしたヘトヘトになりそうな話をサラッと書いてのけてしまっている。心を軽くしたいときに読むのも良さそうです。(^^

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January 12, 2008

バイオ燃料 畑でつくるエネルギー

バイオ燃料 畑でつくるエネルギー」天笠啓祐 (コモンズ)

 この1年で本当に食料品の値段が上がったのを感じます。今日も、たまたま見たダシの素のメーカーのサイトに、商品価格改定の案内が書かれていました。
 この先どうなるのか不安なところです。そんなこんなを考えながらこの本を読むと、かなり辛いものが…。(^^;

 06年後半、突然、バイオ燃料ブームが起きたように見えた。だが、慎重に背景をたぐっていくと、米国の食糧戦略やエネルギー戦略が顔を出し、以前から周到に準備されていた動きであることが垣間見えてくる。
 穀物や飼料の価格が急激に高騰し、途上国や貧しい人びとの暮らしを直撃する一方で、史上空前の利益を上げた多国籍企業が存在する。バイオ燃料もまた、グローバリゼーションのなかで、富める者をいっそう豊かにし、貧しい者をさらにどん底に突き落とし、格差を拡大する役割を果たしているのだ。そして推進の口実として、地球温暖化対策が全面に出されている。本当に環境にやさしいのかを調べていくと、これまた環境破壊の実態が見えてきた。(あとがきより)

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December 28, 2007

TOMORROW 明日

 急いでいたので、図書館の新着コーナーに立ててあったのを、開いてもみずに借りて帰ってきました。
歴史教育と歴史研究をつなぐ」山田朗編(岩波ブックレット)
 「現代の歴史教育が抱える問題」と「歴史を学ぶことの意義」、「歴史教育と歴史研究をつなぐ」と言うテーマで話し合われた座談会の内容をまとめられたもので、現場の先生方ですから本当に現実的なことです。文中では"子どもたちのいきづらさと平和教育の困難さ"と言う言葉が使われていて、昨日も教科書検定のニュースが流れていましたが、このことに加えて、親世代としてわかっているようで見落としていることが話し合われているように思いました。
 話題は80年代後半以降の戦争をテーマに扱った映画にもふれられていて、今年話題になった「夕凪の街 桜の国」もそうですが、戦場の生々しい場面のないソフトなものになっていることについてです。
 昨日はたまたま、ちょうどその頃の映画で、黒木和雄監督の"戦争レクイエム三部作"の「TOMORROW 明日」(1988年)のDVDも見つけました。2004年に発売されていたようです。ずっと前にテレビで見てから、もう一度見たくて何度かビデオを探したことがありました。
 1945年8月8日から9日の原爆投下までの一日、長崎の街で暮らす人々の心情を、ゆるやかな弦楽器の音色とともに美しく見せてくれます。ピチカートの音が時計の秒針のように、刻々とそのときが迫ってくること感じさせてくれ胸が熱くなります。それが、見終わって何かモヤモヤした気持ちが残りました。現実の飢えや痛みに思いが及ばず、この時代を美化してしまうのではないかと言う不安です。

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November 04, 2007

きもの

 「着物あとさき」青木玉(新潮社)
 図書館の書架に並ぶ、趣味の好い着物で微笑まれている年配の女性の写真が表紙の本を手に取りました。
 「母を見送って十五年になる。」と言う書き出しで始まるこのエッセイ、着物がお好きだったお母様の思い出が綴られています。表紙の写真の姿そのままの、しっとりした文章が心地よく、拾い読みをしていくと、そのお母様とは作家の幸田文さんだと言うことがわかりました。
 私の母は幸田文さんが好きで、亡くなる間際まで本を手元においていましたが、私は母の心の中をのぞくような気がして、その本を読む気になれませんでした。
 エッセイの中の幸田文さんは作家ではなく、清々しく家事をこなされる素敵な女性です。昭和よりまだはるか遠くになった大正の女性の気持ちにふれてみたくなり、あわせて「きもの」幸田文(新潮文庫)を借りて帰りました。ここで逢ったのも何かのご縁ですから。

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October 17, 2007

パレスチナ/イスラエルの女たちは語る

パレスチナ/イスラエルの女たちは語る―オリーブがつくる平和へのオルタナティブ 干からびたオリーブの鉢と同じ日に見つけた本です。
 
 
 

「パレスチナ/イスラエルの女たちは語る―オリーブがつくる平和へのオルタナティブ 」
『パレスチナ イスラエルの女たちは語る』刊行委員会・編
(柘植書房新社  2002/07)
 イスラエル国内で生活するパレスチナ人の諸問題を解決するための社会活動(教育・文化、農業、労働)に、取り組まれている女性たちが生産するオリーブオイルを、仙台のグループが草の根で輸入・販売を始められました。そのグループの呼びかけで日本に招かれた二人の女性、彼女たちの目に映った日本とは。
 読みやすい本です。読み出したら早そうなのになかなかです。昼間に飲めない分、夜に風邪薬を飲んでいるので眠くて駄目です。すみません。(^^;

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September 03, 2007

ルポ最底辺

 去年までは、町で野宿者なのだと思う人を見かけることがありました。それが今年に入ってからでしょうか、全く見かけなくなったのは。いつの間にか本当に一人も見かけなくなり、それはそれで心配になります。

 「壊れる前に…」のうにさんが紹介されていた「ルポ最底辺―不安定就労と野宿」生田武志著(ちくま新書)を読みました。8月の新刊なのに(だから?)近所の書店には置いてなく、駅前の大手書店に行って見ると最上段の棚に3列平積みになっていました。

 20年前、著者は京都の大学に在学中、大阪の野宿者の支援活動に関心を持たれ、卒業後は「プロの日雇い労働者」として生活をともにされます。
 初めて、その町に立たれたときの光景は鮮烈で、出合った人と交わされた会話とともに、その克明な記憶が、ゆっくりと目の前に広がっていきます。
 出版案内に寄せられた感想にも、立ち読みで一気に読んでしまったようにありますが、優しく語りかけるような文章にいつのまにか引き込まれていくのだと思います。裏表紙の写真のちょっとはにかんだような笑顔そのままのお人柄なのでしょうか。
 その町に「日本社会が抱える労働、差別、貧困、医療、福祉の矛盾が集中する『日本の縮図』」を見ることができると聞いた、まだ若い著者は、年月の中でそれを感じ取っていかれます。

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August 16, 2007

手紙

「手紙」東野圭吾  映画「手紙」の原作本です。
「手紙」東野圭吾(文春文庫)

 「私の作品はしばしば映像化されますがこの小説に関してはそんな話はないだろうと思ってました」と東野氏は言われています。
 お話の進行はほとんどいっしょです。映画では主人公の直貴はお笑い芸人として夢をつかもうとしますが、原作ではミュージシャンでした。お笑い芸人の方が、今の若い世代の人にとっては、より身近に感じられ夢でもあるのかなと思います。
 大きく違うのは兄の剛志が老婦人を殺めてしまう場面です。映画では現金だけ持って逃げようとするところを目撃され、お金は返すから許してほしいと懇願します。それが不審者の侵入に気が動転した婦人は、手元にあったハサミを振り回し、もみあったはずみで刺さってしまいます。剛志に殺意はありませんでした。
 原作では婦人が警察に通報するのを阻止するため、押さえ込んで持参した工具を彼女の喉に全身の力を込め突き刺します。
 映画を観ていると、剛志と直貴の兄弟は、不運の連続の末に今の生活があるように思えてきます。でも原作では剛志にも直貴にも意志があります。これは、二通りに描き分けられた別の物語ではないのでしょうか?
 「罪を犯すとはどういうことか、刑罰とは何なのか、真の更正とは」がこの小説のテーマだとすると、映画では兄弟の不幸な身の上に感情移入してしまい焦点がぶれてしまうように思うのですが。どうなのでしょう。(^^;

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July 09, 2007

女子大生はたたかう

 今日の朝日新聞の夕刊の記事です。関西のニュースとなっているので、掲載されたのは大阪版だけなのでしょうか?

 従軍慰安婦問題を学び発信する女子学生たちの活動が本に(asahi.com 2007/07/09)
 記事の内容はそのままですが、紙面の方の見出しは《女子大生語る「慰安婦」 「未解決」肌で感じ―ゼミで訪韓、ハルモニと交流》です。こちらの方が私は好きですね。
 神戸女学院と言えば、たいていの人が思い浮かべる言葉は、「お嬢さん学校」ではないでしょうか。《当初は従軍慰安婦を「軍のお手伝いさん」と考えていた学生もいた。》そんな「お嬢さん」たちが素晴らしいことをやり遂げたのですね。自分の立ち位置を変えることは、なかなかできませんが、臆せず進むしかないのだと思います。
 《学生のなかには親から「そんなことを勉強したら就職に不利になる」と反対された人もいた。 》―同年代の子どもがうちにもいますから、進路について親子で考えが合わず、家庭争議になったお宅の話も聞いたことがあります。それでも最終的には本人の熱意に認めざるをえない状況になったそうですが。いろいろな意味で、これは、いいニュースですね。

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June 05, 2007

明日は青空

 映画「日本の青空」を見てあらためて思いました。この憲法は、もう日本に戦争をさせたくない人たちと、戦争をしたくない人たちの気持ちが集まってできたものなんだということを。
 本当にわかりやすく作られた映画です。これなら子どもといっしょに見に行かれてもいいと思います。

 雑誌編集部の派遣社員の沙也可は、偶然知った新憲法の草案の基礎を作った憲法学者・鈴木安蔵の存在を、彼女の目線で追っていきます。ちょっと、とんとん拍子すぎる筋書きかなとは思いましたが、その女性の明るさと行動力に映画が重苦しくならず見せてくれます。
 2005年の「日本国憲法」もわかりやすい映画だと言う印象はありましたが、何か漠然としたものでした。それがこちらの映画では、当時の人たちが新しい憲法をどんな思いで待ち望み受けとめたのか、その気持ちに近づくことができたような気がします。

 まだ当時22歳と言う若さで、GHQの新憲法案づくりに関わられたベアテ・シロタ・ゴードンさんへのインタビューの全文が、映画 日本国憲法 読本にのっています。
―第9条を米軍から押し付けられたということで、いま改憲の対象になっているんですけれど、それについてどう思いますか―と言う質問にベアテさんは答えられています。
 「第9条は全世界のために必要であると思います。だから変えないで、ほかの国々にも教えて、モデルとして認めてもらい、それぞれの国の憲法にも入れたらいいのではないかと思うんです。いまは、チャンスです。日本が平和の指導者になればいいと思うんです。いまはどこに行っても戦争が起こっているので、新しい考え方で、何かしなければならないと思います。恐ろしくなりますよ、ほんとうに。『わあ、危ない、危ない』っていう感じなんですよね。」 

 女性が選挙権を持ったら戦争を放棄する新しい憲法を支持する人に投票する、と言う鈴木安蔵の妻の言葉が、今も変わりないということが示される日はもうすぐです。

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May 03, 2007

ことばの力平和の力

疏水と京都会館 
八重桜 今日もいいお天気です。八重桜のピンクが疏水の深い緑色に映えます。
 午後から「平和憲法60周年のつどい」に行きました。
憲法60歳、各地で催し コンサートやシンポジウム(asahi.com 2007.5.1)
 のんびりしていたら会場からあふれてしまいました。二千人超の人が来られたようです。小森陽一さんの講演は聞きたかったので中に入りましたが、立ち見でややくたびれたのでお話だけ聞いて帰りました。本当にわかりやすく話していただけて、もっと若い人たちにも是非聞いてほしくなります。
ことばの力平和の力 会場で本を一冊買いました(サイン入りです)。
「ことばの力平和の力―近代日本文学と日本国憲法―」小森陽一
(かもがわ出版 2006.10)
 もう少し読んでからもう一度エントリーしたいと思います。バッグにつけているバッチもかわいかったのでいっしょに買いました。

 昨日は八十八夜です(この日にお茶を飲むと長生きする?)。買い置きの新しいお茶をあけるには、お茶菓子がないのも寂しいので寄り道をして買って帰りました。
味不二庵の京もなか 東山の餡の専門店のもなかです。皮になるおせんべいと中に詰める餡が別売りされていて、できたてのぱりぱりを味わいます。餡はもちろん"つぶ餡"です。(^^

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April 21, 2007

ゴミゼロへの第一歩

 昨日の夕食のときに、テーブルの上のフリカケの袋を見るとプラごみのマークが目に入りました。
  私:よそやったらこんなんも分別しんなんのやなー。
ムスコ:そうや、その話(燃えるゴミと燃えないゴミを分別しない)をしたらびっくりされたわ。いい焼却炉があるんやなーて。
  私:さすが(友達は)工学部やなー、よう知ったはるわ。
ムスコ:その人は学生と違う、S県の職員や。
  私:(納得)そうやな、そのために、(市指定の)"高いゴミ袋"買うてるんやわ。(笑)
物理学者、ゴミと闘う なんて話をしていました。今日、お買い物も兼ねてブラブラしていると、この本の帯の文字《「燃やして埋める」は大間違いだ!》が目に飛び込んできて、これは買わないといけないと言う気になりました。

 「物理学者、ゴミと闘う」広瀬立成(講談社現代新書)2007.4
 物理学者の著者のところに「近所に、ゴミになったプラスチックの処理施設が計画されていて、近くの市の説明会があります。この会合に出席して、科学者としての意見を述べてほしい。いっしょに闘ってほしいんです!」とご近所の主婦が訪ねて来られたのだそうです。その日から8年間に及ぶゴミとの闘いが始まります。

「たこ壺」科学の限界
 「科学者」として地域の活動に引っ張り出されたぼくだったが、物理学研究という「たこ壺」から這い出たことは、楽しいことばかりではなかった。世の中の「ホント」ばかりでなく「ウソ」も見えるようになったからだ。
 「持続可能な地球を・・・」「環境にやさしい・・・」と美辞麗句を並べたてながら、やっていることは科学の常識に反することであったり、市民活動に政党が横槍を入れてきたり、また環境に名を借りて利権を追い求める人々がいることを知って、「何とかしなければ」というあせりをかんじることもしばしばだった(そういえば、ここ数年、晩酌の量が増えたようだ)。

「美しい国」?
 日本のほとんどのゴミは、「燃やして埋める」ことによって処理されている。日本のゴミ焼却炉は約1800基もあり、なんと世界の3分の2を占める。そのなかには、1日の処理能力が200~600トンという大型焼却炉も数多くある。たとえば東京23区では、ほとんどの区に巨大な焼却炉があり、1日数百トンのゴミが燃やされている。(焼却施設からの熱を利用した温水プールを、ありがたいと思っている人も多いかもしれない。しかし、考えてほしい。もとをただせば、それはあなた方の税金とゴミでまかなわれている。だから胸をはって利用すればよいのだ。ただし心地よい温水を供給するために、多くの資源が無駄になり、温暖化ガスなどの排出があることも忘れてはいけない)

 この本のタイトルは、ややためらいを感じながらも、ゴミ問題に対する著者の決意表明でもあるのだそうです。(^^

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