December 10, 2011

師走の風

 昨日は、チケットショップで前売りを買って、久しぶりに映画を観て帰ろうと思っていたのですが、売り切れていました。2100円払うなら、こんな寒い日に帰りも遅くなるし、あわてて観ることもないかな?と思って予定変更です。

51favomkztl__sl500_aa300__2 その足で、調べたいこともありましたから本屋さんへ。で、面白い付録がついた雑誌を1冊買いました。ベートーベンの第九のCDなのですが“四代巨匠が集う珠玉の名盤”だそうです。指揮者がカラヤン、クリュイタンス、ラトル、フルトヴェングラーの順に1楽章ずつ(演奏はそれぞれ別のオケ)で1曲になっています。
 やっぱり圧巻は4楽章ですか、男性ソリストに合唱も素敵ですね。これに使ってあるフルトヴェングラーのCDが欲しくなる、というか4枚とも欲しくなる上手な企画かもしれません(笑)。ラトル以外は1950年代の古い録音ですが、ちょっと聴いた限りでは全然ノイズもないですし、技術の進歩を感じます。
 記事の方も特別企画として「名曲・名演奏で新年を迎える」というタイトルで、先月、行きそびれた演奏会の指揮をされていた下野竜也さんのインタビューも載ってます。近日中に第九を聴きに行けることになったので、この記事を読んで予習することにします。^^

 新年号ですもんね。かなり盛りだくさんな内容です。展覧会情報を見ると、先月、こちらの美術館で観たルドン展が東京でも開催されるそうなのですが…、料金に目が行きました(笑)。京都駅ビルにある美術館は、もともと料金が安く、JR・駅ビル関連のカードの提示で割引価格になりますから600円でした。それが同じ内容で1400円になってますね。東京の人はかわいそう。^^;

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November 12, 2011

「響きあう美の世界」

 絵の資料のつもりで買いましたが、お二人の往復書簡が紹介されていて、こんな綺麗な日本語があったんだと感心することしきりです。
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 表紙も画伯の代表作の一つの「冬華」がエンボスになっていて、とても美しいです。
 最近、煩わしいことが続いたので、明日はどこかでお茶でも飲みながら、ゆっくり読みたいです。^^

 あっ、後ろにあるのは、会員サービスでカップ型のブックマーカーが抽選で当たりました。ささやかな幸せです(笑)。

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July 31, 2011

「上を向いて歩こう」

 先週に引き続いて、レンタルしていた「いけちゃんとぼく」のDVDを昨日は観ました。
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 気がついたら、いつも「ぼく」のそばにいたゴムマリのような姿をした「いけちゃん」。ちょっぴりヤキモチは焼くけれど、干渉したりはしない。困ったときには助け舟をだしてくれる不思議な存在。まるで「ドラえもん」のようなお話で、子ども向け?…と思って少し観ただけで、そのままになっていました。
 返しに行こうと思ってケースを見たら、期限を1日すぎています。それなら、まだ時間があることなので、もう一度だけ見ておくことにしました。

 実は大人のラブストーリですね。とても深いです。子どもから見た世界を描いているようでいて、いけちゃんの正体が分かったときに、ある女性の目線に気づきます。清々しい気持ちにしてもらって、延滞料を払ってでも観る価値はありました。(^^;

 この映画も原作は漫画です。やっぱり漫画もいいですね。返却しに行ったついでに、コミックの売り場をのぞくと、映画「コクリコ坂から」の原作が棚に1冊だけありました。013
 この本、今回の映画の脚本なんかが積み上げられているコーナーには置いてありません。この間、映画を観たあとにのぞいた本屋さんにも並べてありませんでした。
 そうですね…。高校生のときに、この本を読んでいたとしても、そんなにドキドキはしなかったかな。
 ディスコに行くシーン(高校生が)があるので、こちらは雑誌に連載された1980年のお話になるのでしょうね。このお話が骨組みになっているのはたしかですけど、映画の方はかなり肉付けされています。それに何気ない日常や心情の描写の鮮やかさは、さすがジブリのアニメーションです。
 「いけちゃん」や、こちらの映画にしても思うのは、子どもの世界に大人の事情が入り込んでいるということでしょうね。 「いけちゃん」の中のセリフに、急いで大人にならないといけない子どもが世界中にいるということがありました。
 負けちゃいけない頑張れなんてメッセージを前面に出すのではなく、心の中にそっと届けられるような優しさが良いですね。どちらの映画も。

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June 25, 2011

100パーセントの恋愛小説?

 会員証の更新に行き、1本レンタルしてきました。小説の方も、少し前に古本屋さんで、まだ綺麗なハードカバーを見つけて買ったところでしたし。
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 映画の方は1967年に高校生だった主人公たちの無邪気な姿から始まり、やがて大人の恋へと発展していくのですが。内容については超ベストセラー小説ですから説明するまでもないのかもしれませんね。
 こんなお話の映画は、いくつか観たような気がします。でも、生々しく描かれているわりには、生活感の乏しいところが、一昔(二昔?)前のものとは違いますか。
 やたら露骨なセリフばかりが際立っているようで、心象風景とバックを流れる美しい音楽が、なんとか小説の世界を表現しているのかなとも。
 今日のお天気のような、じっとりとした空気が絶えずまとわりついているようでした。まだ、原作はパラパラと見ただけなので何とも言えませんが、風合いが全然違うような気がします。それとも、もう少し読んでみれば、この映画にも納得がいくのでしょうか。^^;

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May 23, 2011

音楽の力 平和の力

 佐渡裕監督がベルリンフィルで指揮をされたニュースは、テレビや新聞でご覧になられたと思います。演奏会の様子はテレビで放送されるようですが、CDとDVDも発売される予定なのですね。印税を東日本大震災の義援金に充てられるとか。
 今回、演奏された武満徹の「フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム」は去年の9月のPAC(兵庫芸術文化センター管弦楽団)の定期で演奏された、とても美しい曲で、もう一度聴きたいなと思ってました。舞台上での演出も楽しみな曲でしたからDVDが欲しいです。
 もう1曲はショスタコーヴィチの5番だったそうですが、監督がお留守のPACの今月の定期も井上道義氏指揮でショスタコーヴィチの1番です。こちらも心待ちにしていた曲目でした。

オール・ショスタコーヴィチ・プログラム
ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調op.77 (op.99)
交響曲第1番 ヘ短調op. 10
指揮/井上 道義
ヴァイオリン/ボリス・ベルキン
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団
 「曲目解説」が上のプログラムにリンクしています。クリックしてご覧ください。

 話題は飛びますが、昨日は道中に、「ことばの力 平和の力 ~近代日本文学と日本国憲法」(小森陽一著/かもがわ出版)を読んでました。だいぶ前に買った本ですが、震災をきっかけに宮澤賢治について書かれているところから読み始め、その続きで樋口一葉を読んでいたところです。

 樋口一葉が子どもたちの世界をとおして、国家が管理する売春の現場である吉原のなかにおける、一人の人間が人間でないものにさせられていくプロセスを描いたのが『たけくらべ』の意味ではないかと思います。私たちが明治の文学を読み直すとき、その一つひとつの作業のなかにも、いま私たちが生きている時代を世界史的な大きな流れのなかでどのように見直すのかが問われているのではないでしょうか。

 子どもの課題図書にもなるような本に、こんな内容が込められていたとは(不勉強で申し訳ないのですが、読んだことがありません)。
 PACのHPには掲載されていませんが、演奏会のプログラムの中に「名曲サイド・ストーリー」というページがあります。今回は「“DSCH”はショスタコーヴィチの“SNS”?」というタイトルです。DSCHとはショスタコーヴィチのドイツ語表記の中から抜き出した4文字で、これをドイツ音名のニ・変ホ・ハ・ロに読み替えてDSCHの音型を曲の中に用いたのだそうです。ショスタコーヴィチ(1906-1975)の生きた時代は、一葉(1872-1896)とは少し違いますが、頭の中でぼんやりと重なって見えるものがありました。

旧ソ連にはブログもツイッターもミクシイも存在しなかった。仮にあったとしても、そこで自分の考えを自由勝手に述べたら、場合によっては投獄されるか、はたまた処刑される可能性があった。SNSがないと生きていけないと感じている読者は、もしも自分がそうしたコミュニケーションツールを奪われたら、どのような苦しみを感じるか想像してほしい。それこそが、ショスタコーヴィチを読み解くための最初の第一歩である。

 舞台の上におられる指揮者、ソリストをはじめとする皆さんがショスタコーヴィチの意志を継承されているのだと思うと、何か特別なものを感ぜずにはいられません。割れんばかりの拍手のあとのアンコール曲は、「短い曲ですが、しびれまっせ」という井上氏のコメントつきの10番の2楽章でした。

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April 30, 2011

青丹よし奈良の都は…

 奈良といえば鹿ですね。表紙は正面から見たところ、背になる部分は横から、では裏表紙は…。こんなお茶目なところに、まず気づくべきでした(笑)。
 旅行のガイドブックとは一味ちがいますね。「鹿男あをによし」(万城目学) 、「まひるの月を追いかけて」(恩田陸) 、「早春の旅」(志賀直哉) 、「古寺巡礼」(和辻哲郎) 、「殯(もがり)の森」、(監督・河瀨直美)等々この何年かに話題となったものを中心に、作品の舞台となった場所が紹介されています。
 「作品を作品たらしめている場所を、作者や監督の気持ちになって訪ね歩く、というテーマ」だそうで、観光案内のための本としては写真が地味です。主役は紹介されている本や映画ですね。旅に出る前に、作品に表されている世界に浸ってみたくなります。
 《私なら、この「奈良」を語る》では、地元で活躍される、さまざまなジャンルの方から寄せられた思い入れのある場所からは、生活している人にしか分からない空気のようなものも伝わってきます。
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 発刊された奈良県立図書情報館館長の千田稔氏の対談《いかにも奈良らしいということ。》の中の「僕が最近よく口にすることばのひとつに『奈良を第二の京都にしたらあかん』というのがあるんです。」には、思わずうなずいてしまいました。
 同館は、2005年開館の新しい施設ですが、2009年に「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」優秀賞を受賞されたのだそうです。同館のサイト内の図書館司書のオススメスポットマップにある「宝の山Ⅰ・Ⅱ」には顔がほころんでしまいました。行く機会のなさそうな場所にあるのですが、ぜひとも宝探しに出かけたくなりますね。(⌒・⌒)

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January 29, 2011

京都ふらり歩き

 この土日が寒さのピークとのことでしたが、良いお天気で暖かく感じました。今週は冬ごもりになるかと思ってましたが、そんなことで京都府庁の西側にある「中信美術館」に行くことにしました。
 京都中央信用金庫の本支店にこの入場券が置いてあります。ただし、"基本的には"ということのようです。フラッとお立ち寄りいただくのも良いかと。(^^
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 梅原猛氏が京都市立芸大の学長時代の教え子にあたる、今が旬の作家さんばかりです。それほど大きな建物ではありませんんが、明るく開放的な雰囲気の展示室(3室)に斬新な作品が並びます。
 少し前の新聞でだったか、梅原夫妻の横顔が"だまし絵"のように浮かび上がって見える壺が話題になっていました。私は山本容子さんの版画が見たかったのですが、不思議の国のアリスを題材にした、かわいい作品でした。
 この葉書と同じデザインの図録もいただいて、無料だなんて嬉しいです。

 このあと御所の中を、寺町通りの方へ通り抜けました。
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 梅林の一番北側の木が咲き始めています。その横の白梅も、ツボミがふくらんでいましたし、もう咲きますね。
 引き続いて寺町通りを南に向かい、少しお買い物をして帰りました。ここも、旬のお店でしょうね。話題の若手の作家さんのものを揃えられていて、「京都うつわさんぽ」という本にも掲載されています。
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 普段使いのできるシンプルなフリーカップと小皿を2枚買いました。カップの裏は普通のサインですが、お皿には少しずつ違うイラストが入っているところも人気の秘密のようです。表側はカーブをもたせず平らで、小さなお皿らしからぬ安定感があります。
 女子大の家政学科を卒業されたあと、安藤忠雄建築研究所にお勤めという経歴をお持ちの作家さんです。6月に個展もされるようで楽しみにしています。(^^

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January 22, 2011

「摂津ふらり旅」

「摂津ふらり旅―北摂・大阪・神戸を巡る」
國眼 隆一 とTOYRO倶楽部編著(自然総研)

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 学生のころ、教授のお供をして、ある前方後円墳の見学に出かけたことがあります。「先生なぜ御陵には例外なく雑木が植えられているんですか」と質問して、ひどい目に遭いました。いきなり教授は「バカ!」とどなり、「何年たってると思っとるんだ。できたときはツルツルじゃ」と教えてくれました。
 そういえば、そうです。仁徳天皇陵の場合で完成から1600年ほど。たとえコンクリート製だったとしても、雑木は生えたでしょう。教授の判定どおりバカそのものでしたが、この「バカ!」で、歴史の見方のコツのようなものを習った気もしました。

 この本は、池田泉州銀行のシンクタンクである自然総研が、発行している雑誌に連載されていた探訪記を1冊にまとめたものだそうです。
 この時期は阪急沿線の小さな美術館もお休みされているところが多いので、“阪急沿線ふらり旅”の候補地を探すのに読み始めましたが、初めのページで、いきなり笑わせてもらいました。疑問にも思っていなかったので、目からウロコです(笑)。

 今日は寒さの中休みか、ダウンを着て出かけたら、暖房の効いた屋内に入ると暑いくらいでした。昨日の飴湯も、たくさん作りすぎたので、今日は酒粕を溶かして甘酒に、プラス牛乳で甘酒ラテです。まろやかで甘酒より飲みやすくなります。
 北野天満宮の早咲きの梅が咲き始めているようです。平日のことが多いので、なかなか行く機会がありませんが、初天神の露店をのぞきに行きたいですね。

花だより》(京都観光Navi)

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January 13, 2011

「ひとりぽっちのおおかみ」

 今朝のテレビ番組の星占いで、獅子座はラッキースターでした。内容はよく見てませんでしたが、ラッキーパーソンが「一匹おおかみな人」。
 残念ながら、それらしい人に出会いそうもありませんでしたし、それよりパッと頭に浮かんだのは1冊の絵本です。
 どのタイミングで読んだのか思い出せないのですが、印象に残る絵本でした。オオカミがつぶやく「け」というセリフが好きでしたね(笑)。
 うちにあったような気もしましたが、クローゼットの中を捜索するのはちょっと大変です。佐々木 マキさんの本だということは覚えていましたから、検索すると、すぐにヒットしました。

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 おおかみは もう いないと
みんな おもっていますが
ほんとうは いっぴきだけ
いきのこって いたのです。

 1973年の月刊「こどものとも」として発行され、傑作集(ハードカバー)の第1刷が1977年に出版されています。Amazonの《132 人中、131人の方が、「このレビューが参考になった」》と書かれているレビューが、一編の童話のようで、ちょっといい話です。

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January 08, 2011

「黄色くて大きなカステラ」

 雪こそ降りませんが、毎日しんしんと冷えます。出かけるにも身構えてしまいます。(^^;

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 今年、1冊目の本です。おなじみの絵本の中に登場するお料理が再現されています。まずは、大好きだった「ぐりとぐらのカステラ」を焼こうと思っています。(↓画像追加しました)

 店頭でぱらぱら見て、それはわかっていたのですが、内容は特別目新しいものではありません。もともと素朴なお話の普通の家庭料理ばかりですから。
 でも、14ひきのねずみたちの朝ごはんに、ほわほわ湯気をたてていた「どんぐりのパン」や「きのこのスープ」といっしょだと思うと、ちょっとわくわくしながら食べられそうです。
 ももたろうの「きびだんご」なんて、この本と出合わなければ作ってみようと思うこともなかったでしょうし(笑)。

Oth_pen46  小さな子どもでも作れるようなものもあり、技術的に難しくはありませんが、ひとひねりするために、普通のスーパーでは売ってなさそうな材料が使ってあったりします。代わりの材料で作ってしまってもいいですが、中高校生が専門店でどきどきしながら材料をそろえて作るのも楽しそうです。
 夢の味を実際に食べてしまったら、がっかりするかなとも思わなくもないですが、絵本では味わえない、お団子が蒸しあがる湯気やケーキの焼ける匂いはいいものですから。(^^

追記:作りました(笑)。
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