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January 02, 2012

足元を見つめなおす…

 最近、新聞を読んでもビビッと(死語?)くるような記事に出会わないのは、大きな悲しいできごとが続き、私が鈍になってるから…と思ってました。大新聞の宙に浮かんだような話を読んでも、全然実感がわかないのです。

 かつて未曾有の大震災だった阪神大震災を経験した神戸からだからでしょうか、新年の社説に、しみじみと思うものがありました。
「抗議者」/足元見つめ直し、社会を変える》(神戸新聞 2012/01/01掲載)

 大災害と原発事故に見舞われた年がゆき、新しい年が明けた。喪失感から抜け出し、希望の持てる年にしたい。
 期待するのは若者たちだ。雇用不安に所得格差。社会のひずみを訴える若者の怒りが昨年、世界中で渦巻いた。アラブ諸国では独裁政権を倒し、欧米ではマネー社会に警鐘を鳴らす力になった。
 日本は、私たちの足元はどうか。政治も経済も勢いを失い、内向き志向が目立つ。時代が大きな曲がり角を迎え、新たな価値観が求められている。たくましく生きる若者が現れてほしい。
(中略)
 最近、海外に出る若者が少なくなったといわれる。昨年暮れ、東京の国連大学でフォーラム「激動の世界と日本‐若者よ元気を出せ」が開かれた。海外を目指したいという声の一方で、就職活動に響くため躊躇(ちゅうちょ)するといった声も聞かれた。
 今の日本社会は若者の進路の選択肢まで狭めている。「縛り」はなくせないものか。若い人たちの視野を広げるためにも、就職前にボランティアなどを内外で体験する仕組みがあっていい。
 松平さんは学生時代に思いきって海外に出た一人だ。若い時にしかできないことを経験したい。そんな思いからだ。
 原点は学生時代のイラク戦争にある。この流れを変えねば、と反戦デモに参加した。「抗議者」の一人だった。
 そんな松平さんを過疎の町が迎え、元気を取り戻している。地域社会も変わっていくに違いない。

 同じ地方紙のこちらにも
再生の年に  被災地と共に未来築きたい》(京都新聞 2012/01/01掲載)

 福島県のコメ農家が、やり場のない怒りをぶつけた。「除染して新しい土を持ってくればいいというものではない」
 先祖から受け継ぎ、大事に養ってきた田んぼの土。原発事故による放射能汚染が、人びとから大地を奪った。
(中略)
 エコノミストの水野和夫さんは、福島第1原発事故に「近代史」の終わりをみている。近代の爆発的な成長を支えてきた技術の進歩神話が崩れ去ったからだという。
 1973年の石油危機から中国など新興国の台頭に至り、利潤を求め膨張を続けてきた資本主義に限界が見えてきた、との指摘も出てきている。
 超円高とデフレに苦しむ日本を襲った震災と原発事故。この国難を抜け出すのに、これまでの「成長」を前提とした思考やシステムでいいのか。根本的に問い直す時期に来ている。
 景気回復が必ずしも賃金の上昇につながらない経済構造。大都会に資金と人材が集中し、地方が衰退している現実を、何とかできないか。
 21世紀は「脱成長の時代」と言うのは水野さんだけではない。ゼロ成長でも持続可能な社会を模索したい。
 その中心となって担うのは地域だ。エネルギーや生産、消費、金融、医療・介護などを備え、利益やサービスが循環する。そこで欠かせないのは、地域の自治であり民主主義だろう。
 東北の復興地と共に、未来の地域を見すえる年にしたい。

 その時々には、いつも精一杯できることをと思って過ごしてきたつもりでしたが、何だかな…と思う年頭です。はい、まだまだ縮こまってなんかいられません(笑)。

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