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February 16, 2008

「この泉は奇跡さ」

 「アレクセイと泉」と言う映画が気になっています。こちらの図書館に、DVDもあるようですが、とりあえずは、その絵本と写真集を借りることができました。

 舞台はベラルーシと言う国の小さな村、チェルノブイリから180kmほどのところにあります。

もうずいぶんむかし、
一九八六年四月二六日のこと。
ぼくたちが畑にジャガイモを植えて
家に帰ったとき、
何かがはじまった。
強い風が吹いた。
ほこりが舞い上がった。
空はオレンジ色に染まっていた。
風で塀がはげしくゆれた。
雨が降ってきて、
そして、あっというまにやんだ。

何がおこったか、
ぼくたちにはわからなかった。
(中略)
たくさんのひとが
村を離れた。
でも、五五人の年寄りと
ぼくは村に残った。

父さんと母さんは、
村を出るなんて
思ってもいない。
ぼくもこの村が大好きだから、
三人で今までと同じように
暮らしている。
村に残ったひとたちに
わけを聞けば、
だれもが
こんなふうに答える。
「放射能は降ったけれど、ここには
きれいな泉があるからね」
「この泉の水は、
百年もかかって
地上に湧き出てきたんだよ」
「この泉は奇跡さ」

「アレクセイと泉のはなし」本橋成一(アリス館)

 写真集「アレクセイと泉」写真:本橋成一(小学館) の方は、全てモノクロで静かな詩のような世界です。そして自然によりそった、本当にシンプルな暮らしの数々です。

 *映画に使われている坂本龍一の曲が試聴できます。(→こちら

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