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December 28, 2007

TOMORROW 明日

 急いでいたので、図書館の新着コーナーに立ててあったのを、開いてもみずに借りて帰ってきました。
歴史教育と歴史研究をつなぐ」山田朗編(岩波ブックレット)
 「現代の歴史教育が抱える問題」と「歴史を学ぶことの意義」、「歴史教育と歴史研究をつなぐ」と言うテーマで話し合われた座談会の内容をまとめられたもので、現場の先生方ですから本当に現実的なことです。文中では"子どもたちのいきづらさと平和教育の困難さ"と言う言葉が使われていて、昨日も教科書検定のニュースが流れていましたが、このことに加えて、親世代としてわかっているようで見落としていることが話し合われているように思いました。
 話題は80年代後半以降の戦争をテーマに扱った映画にもふれられていて、今年話題になった「夕凪の街 桜の国」もそうですが、戦場の生々しい場面のないソフトなものになっていることについてです。
 昨日はたまたま、ちょうどその頃の映画で、黒木和雄監督の"戦争レクイエム三部作"の「TOMORROW 明日」(1988年)のDVDも見つけました。2004年に発売されていたようです。ずっと前にテレビで見てから、もう一度見たくて何度かビデオを探したことがありました。
 1945年8月8日から9日の原爆投下までの一日、長崎の街で暮らす人々の心情を、ゆるやかな弦楽器の音色とともに美しく見せてくれます。ピチカートの音が時計の秒針のように、刻々とそのときが迫ってくること感じさせてくれ胸が熱くなります。それが、見終わって何かモヤモヤした気持ちが残りました。現実の飢えや痛みに思いが及ばず、この時代を美化してしまうのではないかと言う不安です。

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