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January 20, 2007

法律援助を広げる市民の集い

 「法律援助を広げる市民の集い」に行ってきました。講演の前に京都弁護士会でとりくまれている人権救済基金と言う制度についての説明がありました。

 裁判を起こしたいが資力がない人を援助する「法律扶助」と言う制度がありますが、この制度は勝訴する見込みがあることが条件になります。
 勝訴する見込みが少なくても、その裁判を起こすこと自体が、制度や法律の改善に役にたつような事件もあり、裁判自体に社会的な意義があるとか、人権の救済に広く役にたつような事件を、市民全体で応援しようとういうのが人権救済基金と言う制度です。
 高齢者、子ども、身体障害者、精神障害者、外国人等の人権に関する問題、消費者被害問題、両性の平等に関する問題、民事介入暴力問題などの人権の保障が十分でない立場にある状態の人たちの人権に関する事件で、その解決が公益的な意義を持つ事件などが対象になります。
 例えば、多数の被害者があり、原因が共通しているような医療過誤や薬害の事件、被害者が多数の製造物責任を問う訴訟、社会保障の不備を問う事件などです。
 具体的には弁護士費用や訴訟印紙代、訴訟の遂行費用などに限度額80万までが援助されます。他に公益的な意義のある事件であれば、相談、調査、資料の収集、講演、出版物の刊行などの費用も対象になります。財源は市民の寄付です。 《今日の配付資料から抜粋させていただきました》

 そのあと引き続いて、制度の事例報告が2件ありましたが、その1件は9日に書かせていただいた。京都新聞の「折れない葦」と言う特集記事の中で紹介されていた方でした。→こちら
 障害基礎年金を受け、生活保護費も受給されている方なのですが、その障害基礎年金を「収入」とみなされ、生活保護費を減額されることは憲法違反であると訴えを起こされました。
 そしてあと1件は旧植民地出身者の無年金訴訟についてです。年金制度については以前少し勉強したことがあるので関心があった内容なのですが、またの機会にしたいと思います。このあとの講演は生活保護に関する訴訟をたくさん手がけられた弁護士さんのお話です。
 13日の記事に母が障害者手帳を取得するまでの話を書きましたが、母が手帳を取得したのは、亡くなる一年ほど前でした。もうその頃には「延命しますか?」と言う選択を、私は幾度かせまられたあとでした。母は国民年金が受給できる年齢になるまでは働き続け、それなりに貯えもありました。あの弱かった母があそこまでしたのだからと思う気持ちがあって、生活保護に対して偏見がなかったと言えば嘘になると思います。
 こんなことをいっしょに書くとややこしくなりそうですが、母が療養していた当時、私を一番不安にしたのは、高額の"差額ベッド料"です。これは母の個人的なことですが、大部屋では気が休まらないので入院するなら個室でないと駄目でした。
 以前、驚いたことがあるのですが、病院の職員を長くしている人でも、あの料金は一月分だと思われていました。当時5千円から1万数千円でしたが、差額ベッド料は1日分です。1ヶ月にすると数十万円になります。先の見えない療養生活に、この先どれだけかかるのかと気が遠くなりました。でも母はそれだけのものを自分で貯えてきたのですから、それで少しでも快適に毎日が送れるのならそうすべきだと思いました。
 今日の講演では、いろいろな事例が紹介されました。その中で生活保護の制度を拒んでホームレスの生活を続けている人がいるのは、施設か病院に入らないと受給できないことからだそうです。そこでの共同生活が全くプライバシーのない、決していい状態ではないのだそうです。母が個室にこだわった気持ちと重ねるとよくわかると言うと叱られそうな気はしますが、そう言うものではないかと思えました。ただ食べることだけを充たせればいいというだけの制度ではいけないということです。それでいながらこの豊かな国で餓死する人がいる。それが作り物の「美しい国」のすそ野であり現実なのです。

追記:講演された竹下弁護士の訴状です。→生存権(老齢加算削減取消請求)訴訟

ファッルージャのお姫様  今日、同じ時間帯に、そう遠くない会場でJIM-NETの事務局長さんが来られて講演があるとお知らせをいただいていたので、そちらにも急いで行きました。お話はとっくに終わっていましたが、まだスタッフの方はいらっしゃたので、義理チョコとブックレットだけ買ってかえりました。チョコ絵本は酒井啓子さんのものにしました。こんなに説得力のある絵本はありません。開いてしばらく動悸がしました。是非、お手にとっていただきたいです♡。

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Comments

こんばんわ。こすもすさんおひさです。
竹下先生は盲目の方ではなかったでしょうか?
かなり以前ですけど、竹下先生の「ぶつかって、ぶつかって」という本を読んだことがあります。
今はこういう事件を受任してやってらっしゃるんですね。
なんだかうれしくなってしまいました。
裁判員制度がもうすぐ始まる中で、それぞれの弁護士会でいろいろなことをやってますね。
またお邪魔させていただきます。

Posted by: ヤン | January 22, 2007 at 23:46

ヤンさん、こんばんは。
上の「市民の集い」にはってあるリンクから「バックナンバー」(下の方です) を見ていただいたら、この日の案内があります。竹下弁護士のお顔も見られますよ。
人間味のある素敵な方ですね。この日は、どんな目線でお仕事されているのかが伝わってくるいいお話でした。
こちらがご自身のサイトみたいです。よろしかったら。(^^
http://www7.ocn.ne.jp/~seiho/index2.html

Posted by: winter-cosmos | January 23, 2007 at 00:31

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