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October 10, 2006

見える脅威

 「見えない雲」グードルン・パウゼヴァング著・高田ゆみ子訳(小学館)、映画「黒い雲」の原作です。この本が出版されたのは20年前のチェルノブイリ原発事故の翌1987年で、同年に邦訳されています。
 あらすじは映画のチラシの紹介文にあるよう「あるドイツの地方で原発事故が起こり、その街はパニックに陥り何の罪もない市民たちがその渦に巻き込まれる」、それが主人公の少女―子供の視点で描かれています(中学生向けくらいの児童書です)。書店におかれているかわかりません。図書館でも昭和62年の初版のものが書架ではなく、書庫の方に収められていましたから。でもこの機会にぜひ店頭に並ぶことを願います。

 このあとがきのしめくくりとして、『最後の子供たち』から一部を引用しておきたいと思います。この中での核戦争や核兵器ということばを原発事故、原発と置き換えても、この一節はとても重要な意味をもっているからです。
 『たとえぼくが父さんや大人の人たちを責めたところで何ひとつ変わりはしない。核戦争の起きる前の数年間、人類を滅ぼす準備が進んでいくのを大人たちが何もせずおとなしく見ていたこと、また核兵器があるからこそ平和のバランスが保てるんだと飽きもせず主張していたこと、そしてほかの人もそうだったけど、心地良さと快適な暮らしだけを求めて、危険が忍び寄るのに気づきながらも直視しようとしなかったことなど―いまさらなぜと問いつめたところで何もならないのだ』
 (訳者によるあとがきから)

※「最後の子供たち」グードルン・パウゼヴァング著・高田ゆみ子訳(小学館)1984年

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Comments

 原爆の黒い雲に対比して、原発事故の「見えない雲」でしょうか。
 戦争にしても、原発にせよ、あるいは原爆の実験はとうぜんのことながら、被害者には、社会的に弱い立場におかれている人たちですよね。
 本当に、悲しいことです。

 ところで、たいへん申し訳ないのですが、TBを誤って消してしまったので、ご面倒かと思いますが、もう一度TBをしていただけないでしょうか。すみません。。。

Posted by: GK68 | October 11, 2006 at 14:51

こんばんはGK68さん。コメントありがとうございます。
これが現実なのが本当に悲しいですね。60年の間に何も学習できていないおバカばっかりです。

おそれいります。今、送らせていただきました(すぐに反映しないのですね?)。


Posted by: winter-cosmos | October 11, 2006 at 20:21

 どうもこんにちは(^^)
 最近、ようやく秋が深まってきて、スゴしやすくなってきました。しかし、スーツは蒸れます(^_^; スーツなんていう「制服」などなくせばいいのにと、高校生のようなことを思ったりする毎日です。
 さて、TBの件でふたたび送っていただきありがとうございます。
 コメントもTBも即座に反映するようにしたいのですが、一日に数十件もバクチやポルノ関係のものが入るので、やむを得ず、すぐに反映できなくしております。
 本来なら、批判のコメントも含め、即座に反映できて、論議ができるようなのが理想だと思っているのですが。。。

Posted by: GK68 | October 13, 2006 at 14:42

 こんばんはGK68さん。本当に朝晩はひんやりしてきました。そうですね、まだ日中はジャケットなしでちょうどいいくらいです。スーツは一種の"戦闘服"でもありますから、辛いところですね。

 こちらこそありがとうございます。不思議ですね。私もメルアドを公開していないのにアダルトサイト等々から毎日定期便のようにやってきます。ただし女性を紹介するものばかりです。(爆)

 最近は限られた方のところしか読みに伺わせていただいてないので、私が知らないだけでしょうが、以前ほどは、議論が沸騰したサイトは見なくなってきたような気がしています。
 全体にマナーがよくなったのか、元気がなくなったのか・・・ですね。(^^?

Posted by: winter-cosmos | October 13, 2006 at 20:48

こんばんは。
私も読み終えました。
やはりあとがきにも強い思いが残りました。
見ているつもりでも見ていない、考えているつもりでも考えていない、「快適」や「便利」にどっぷりつかっている・・・、
立ち止まって真剣に考えることが必要だ、と改めて思います。子どもたちのためにも。
原作をご紹介いただいたエントリーの方にTBさせて頂きました。

Posted by: hana | October 13, 2006 at 22:45

こんばんは、hanaさん。
良かったです!あったんですね。この本、図書館でも市内に2冊しか蔵書がなかったので。
物語とは言え、記憶の新しいときに書かれた本ですし、当時、テレビで流れていたニュース映像より、はるかにイメージしやすかったです。注釈が多いので"原発入門"にもなりますね。
そして何よりも子供らがこの本を読み自分の頭で考えるべく、読みつがれていって欲しいと思います。
hanaさんにご紹介いただいて嬉しいです。ありがとうございます。

今の便利な生活を受け入れていて、悲しいかな原発をどうこう言う資格はないのだと思いますが、自分の持つ選択肢の範囲だけでも、行動にうつしていかないと駄目ですね。
hanaさんの行動力をお手本に、生活を見直します。

あっ、オカラ、私も好きです。少し前のエントリーに書いたのですが、オデンを食べきった後のダシに刻んだ野菜をたして炊きます。
他の煮物と違って、絶対ダシが残るのでそれを流すのは環境破壊につながる・・・のような話をずっと前に聞いたと思います。
オカラならそのダシを全部吸い込んでくれるので、一滴残らず利用できるので。ちょっと自己満足ですけど。(笑)

Posted by: winter-cosmos | October 13, 2006 at 23:45

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