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January 11, 2006

未来に向けて

2006_01110006
 「アウシュビッツからの手紙」
 早乙女勝元 作
 岡野和 絵
 日本図書センター

 動悸がするほど、重い内容の本です。閉館まぎわの図書館で、児童書の棚から目に付いたものを、何冊か借りて帰ったなかの一冊です。

第二次世界大戦が、どことどこの国の戦争だったか、日本はどこの国とたたかったのかさえも知ることのすくない"現代っ子"たちに、この本は少々むずかしく、わからない所が多いかと思います。さらにこども向けの本としては残酷な・・・という声があるかもしれません。しかし、戦争と直接的な関係も責任もない子どもたちが、広島・長崎でも、東京でも、原爆や大空襲の犠牲になったことを、忘れてはならないのです。アウシュビッツでも、子どもたちは、強制労働に耐えられない者として、まっさきにガス室行きとなりました。 
 戦争は子どもだからといって、決して"特別席"に置いてくれない以上、子どもも大人も、父母も教師も若者たちも、みな手をとりあって社会の動きによく目をくばりながら、平和の守り手にならなければ・・・。平和を守りぬくのは、この時代を人間らしく生きようとする者の基本的な義務といってよいかと思います。戦争になると、人間がケモノに変わることだってないとはいえないのですから。(あとがきより)

 他に記録写真による写真集も借りていましたが、この本の「頭髪によってつくられたカーペットは、ひろくドイツ国民に配給されました。その配給キップが、横にぽつんと添えられて。・・・」この一文が、何より怖く感じられました。

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Comments

 いまでも、スーダンや中国、西アフリカでアウシュビッツと同質のことが行われていることを思うと、過去の出来事として、そしてよその国の話として考えることができません。そして、被害者であったユダヤ人がおなじことをパレスチナの地で繰り返すのを見たとき、歴史からなにかを学ぶのは、口でいうのき簡単でも実際に行うのは難しいんだなと思います。

Posted by: 和田歩人 | January 11, 2006 23:23

繰り返されていることが、どういう発想で起きているのかは、想像でしかありませんが、同じ怖ろしい状況の真っ只中に置かれたいと思う人はないと思います。私なら嫌です。

Posted by: winter-cosmos | January 12, 2006 00:31

こんばんわ。
重いテーマの絵本ですね・・・
子供のころ、祖母からに「少女アンネの日記」とか「はだしのゲン」の本をいただいたことが
あります。
当時はこわくて、恐ろしくて読めませんでした。
でも大きくなってくるにつれて読みました。
ショックでしたが、こういう事実があったんだと
いうこと、忘れていけないんだと思った記憶が
あります。

Posted by: ヤン | January 12, 2006 22:29

戦争は絶対イヤだ。

Posted by: ビスケ | January 13, 2006 08:25

■winter-cosmosさん、

今年も宜しくお願いします。
今年は京都を散策してみたく思ってます。

平和・・・平和とはどの様な事を言うのでしょう?

Posted by: 散歩道 | January 13, 2006 10:04

>ヤンさん、こんばんは。
 こっちは、↓と対照的な本ですね。
 「アンネの日記」も「はだしのゲン」も読みましたが、どちらかというと、私は子どもの時のほうが、平気でした。意味がわかってなかったんでしょうね。
 でも子供のころに、↑ここまで、ありありと書かれた本は読んでませんね。

>ビスケさん、母はつよしです(^-^)b

>散歩道さん、おめでとうございます。ことしもよろしくお願いいたします。
 雪がとけたら、是非おこしください。

 「平和」ですか(^-^?その人の心の中に、なんてことは言いません。もっと現実的なことですね。

Posted by: winter-cosmos | January 13, 2006 19:18

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