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July 10, 2005

もはや戦後ではない?

「戦争を語りつぐ ― 女たちの証言 ―」早乙女勝元(岩波新書)
 日本、中国、台湾の十五人の女性と交流・インタビューし、その戦争体験の証言をまとめられた本です。
 その中に一九九五年「米軍人による少女暴行事件を糾弾し日米地位協定の見直しを要求する」のスローガンを掲げられた「沖縄県民総決起集会」でアピールした、当時、女子高生だった女性のものも含まれています。これは文中のその女性の言葉です。
 「いつまでも米兵に脅え、危機にさらされながら生活を続けていくことは、私は嫌です。未来の自分の子どもたちにも、こんな生活をさせたくありません。私たち生徒、子ども、女性など弱い存在に犠牲を強いるのは、もうやめてください。私は戦争が嫌いです。だから人を殺すための道具が自分のまわりにあるのも嫌です。次の世代を担う私たち高校生や大学生、若者の一人ひとりが、嫌だと思うことを口に出して、行動していくことが大事だと思います。(中略)私たちに沖縄を返してください。軍隊のない、悲劇のない平和な島を返してください。」
 早乙女氏は「戦争がいやだということは誰でもいうが、戦争手段たる軍事力をも否定し、軍隊のない非武装の沖縄を―と訴えた彼女に、私は熱いものがこみ上げてくるのを抑えようがなかった。そこでふと思い出したのは、『すべて剣をとるものは剣にて亡ぶ(聖書)。基地をもつ国は基地にて亡び、核をもつ国は核で亡ぶ』の一語である。」と続けられています。  
 
 ロンドンで起きた同時多発テロは、日本本土や日本関連の国外施設も標的になりうると言われています。漠然とした不安が形になり、「対テロ戦争」と言う言葉が目につきます。
 この本の前書きに書かれた「『戦後』を、新たなる『戦前』にさせない」と言う言葉に重みを感じます。

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Comments

世界の秩序を軍事力で解決しようという姿勢がある限り、この問題は解決しない。
残念なことに、国連安保理常任理事国は、全て核保有国で構成されている。国連が世界平和を実現すること自体が難しい。
国連安保理常任理事国に志願することが日本の役目だろうか!?日本は世界に誇れる平和憲法を有している。誰が作ったものかは今となっては問題ではない。この思想を世界に広め、実現する可能性を秘めているのは日本である。
日本が真に世界に貢献できるただ一つの選択。国連に変わる世界連合を作ることだ。
日本政府が作るのではない!
日本政府が動くと、常任理事国の圧力がかかるのは目に見えている。
これを読んでいるアナタ!アナタにしか出来ないのだよ!ネットの力を今こそ見せようではないか!!!

Posted by: カイレン | July 10, 2005 18:03

 カイレンさん、初めまして。
 コメントありがとうございます。強い思いをお持ちになり、ブログを始められたことがよくわかります。
 これから展開していかれます運動のご様子。記事の方で拝見させていただきいと思います。

Posted by: winter-cosmos | July 10, 2005 18:48

winter_cosmosさん、TBをありがとうございます。

>「『戦後』を、新たなる『戦前』にさせない」と言う言葉に重みを感じます。

本当にそうですね。
絶対に「戦前」にさせたくないですね。

Posted by: snow_drop | July 13, 2005 11:21

snow_dropさん、初めまして。
コメントありがとうございます。そちらの記事に書かれています。「私はベトナム戦争は、まだ終わってはなかったのだなと思いました。そして、ベトナム戦争に限ったことではなく、戦争が人々に与えた影響って、そう簡単には消えないのだなと感じました。」
http://winter-cosmos.cocolog-nifty.com/first/2005/02/post_24.html
ご存知かとは思いますが、今、話題になっている本です。漫画ですが、これもそう言った心情をよくうつしていると思います。

8日の記事にしました、映画「父と暮らせば」の原作を読んで思いました。
詳しくはサイトの"物語"を読んでいただきたいのですが、主人公の美津江が図書館勤めをしていて、昔話の語り部をしていることに意味が持たせてあるのですね。
父、竹造の言葉です。
「ほいじゃが。あよなむごい別れがまこと何万もあったちゅうことを覚えてもろうために生かされとるんじゃ。おまいの勤めとる図書館もそよなことを伝えるところじゃないんか。
 人間のかなしいかったこと、たのしいかったこと、それを伝えるんがおまいの仕事じゃろうが。そいがおまいに分らんなら、もうおまいのようなあほたれのばかたれにはたよらん・・・」

こんな記事を書いて何になるのか、と思うこともたびたびですが、後悔することがあってはいけませんから、今、思うことをしていくまでですね。

Posted by: winter-cosmos | July 13, 2005 12:23

TB有り難うございました。
沖縄のことは、私もきちんと受け止めていかなければと思っています。
第二次大戦末には、沖縄を本土決戦の「捨て石」として犠牲にし、戦後もまた沖縄に犠牲を強いて本土の繁栄を求めてきたわけですし、現在もなお「無関心」によって沖縄に犠牲を強いている、と言わなければならないのでしょう。

Posted by: KAZE | July 18, 2005 23:06

コメントありがとうございます。
KAZEさんが記事に書かれていました『ロンドンで爆弾テロ事件が発生すると、すぐに日本政府や鉄道会社が、まるで日本がテロの「標的」になるかもしれないという想定をすぐにすることだ。
イラクに自衛隊を派兵していることが、「きっと憎まれているだろう」という反応を反射的に生み出すのだろうか。
もし本当にそう思っているのだとすれば、何のために「派兵」しているのだろう。
日本の地下鉄を「爆弾テロ」の標的にする可能性と引き替えにするほどのことなのだろうか。』
本当におっしゃるとおりだと思います。こちらは一年でも特に人の集まる時期を迎え、町はお祭りで沸いていました。テロ対策もいろいろ考えられていたことだとは思います。
でも何かあったからではなく、それ以前にある問題を考えることができなかったのかと自分自身思います。

Posted by: winter-cosmos | July 19, 2005 11:47

TBありがとうございました

戦後60年戦争の記憶を風化させない為にも
戦争のむごさ、原爆の悲惨さを次の世代へ
受け継いでいきたいと思います

Posted by: norin♪ | August 11, 2005 23:24

norin♪さん、初めまして。TB、コメントありがとうございました。
生きたくとも、それが許されなかった多くの方のことを、決して忘れてはいけないと思います。
そして誰もが、この先も悔やむことがないよう、理解を深め、行動していきたいですね。

Posted by: winter-cosmos | August 14, 2005 07:46

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