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July 08, 2005

そのために

 DVDでですが、「父と暮せば」を観ました。美津江役の宮沢りえさんは、昔、観た「ぼくらの七日間戦争」でのはつらつとした姿も好きでしたが、あの頃には想像もしなかった、はかなげでいながら凛とした雰囲気をかもしだす、素敵な女優さんになられたなと言う気がしました。観終わって何か心に染み渡っていくようです。
 
 サイトに紹介されています、原作者の井上ひさしさんの東京・岩波ホールでの初日舞台挨拶です。
「素晴らしい映画ですけど、1日3回ぐらい人ごみの中で素晴らしい素晴らしいとおっしゃっていただきたいと思います。
ちょっといいですか 30秒ぐらい。広島ではその日のうちに9万人の方が亡くなりまして、その年の間に14万人の方が亡くなって、それからずっと毎年だいたい3千人、多い時は四千人、去年は二千七百人ぐらいですかね。長崎もそうです。ずっと毎年亡くなっています。つまりこの爆弾はまだ静かに爆発を続けています。
 今世界にある小型の核弾頭は広島型の20倍の威力だそうです。一番小さいものでも。それがまだ3万発世界に残っています。ですからこの映画が、監督さんや俳優さんやスタッフの皆さんの結晶がですね、静かに世界に出かけていって、そしてその核弾頭を少しでも減らす、その核弾頭の爆発量をこうせいの火薬に換算した人がいまして、そうすると実は60億の地球上の人間が、一人づつ背中に1トンのTNTという火薬をしょって生きているという勘定になるんですね。ですからまだまだ危ない世界で私達は生きていますので、この映画がきっと、私たちの背中にある1トンのこの火薬を減らしてくれるだろうと、それだけの力がある、力のこもった作品で、本当に原作者としてはこの上ない光栄です。
ありがとうございました。あとは皆さんのつぶやきしだいです。よろしくお願い致します。」

 60年の歳月をかけて、まだ癒されることのない悲しみが続いていると言うのに、また昨日新たな悲しみを生む痛ましい事件が起きました。これを導火線とし大きな火とならないことを願います。

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