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May 14, 2005

大切にします。

 こんな身の上話のようなことを書いて、何になるかとも思いましたが、前のエントリーの補足です。 
 父は通勤途上事故にあいました。母が病院にかけ付けた時には、すでに手術室で、そのまま息をひきとりました。
 母はよく夢に見たそうです。玄関に父が立っていて「どないしはったんどす。おはいりやすな。」と声をかけても入ってこないのだとか。 
 身を寄せる所もありましたし、父が事業を起こすための資金を貯えていたこともあり、当面の生活の心配はありませんでしたが、小学生だった姉二人と、生まれたばかりの私をかかえて母は不安でした。
 突然の訃報に職場の人たちは、お香典とは別に、カンパを募ってくださったそうです。そのときの記録が、わずか残された父のものの中に、今でもあります。余程、母は嬉しかったのでしょう。
 当時、その理不尽なできごとへの心情をまとめ、新聞社へ投稿したこともあったそうです。取り上げられることはありませんでしたが。
 
 復員後、母と結婚し、生まれた娘の名前は「平和」から一文字とり、ビルマの地での凄惨な日々は、もう遠くに思ったでしょうか。そして時代は高度成長期へと移り、父は夢の実現へ歩き出そうとしていた矢先のことでした。

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Comments

■winter-cosmosさん、
そうでしたか・・・。

winter-cosmosさんに初めてお会いしたのはExciteblogの時でしたよね。今だから話せますが、その当時winter-cosmosさんは男性だとず~っと思ってたんですよ。blogのページもあまり飾りのないあっさり目(失礼があったらお許しを)でしたし、男性にしては丹精な文章を書く人だなと感心していたんです。特に「シュークリーム」の話などは好いお父さんが居るんだなと思ったくらいですから^^; しばらくして女性だと気が付いて赤面したのですが(汗)。

どこかにお母様の強い生き方と、優しそうなお父様の影響が残っているのかなとエントリーを読んで、ふっと思いました。

Posted by: 散歩道 | May 16, 2005 11:52

 うーん。母の根本は男性的だったんでしょうね。外見は私より小柄でかわいい人で、子どもの頃結構大事に育てられ、依頼心の強い人でしたが。
 父は逆に早くに両親を亡くし、独立心の強い人だったようです。
 戦地で、飢餓と部隊内のひどいイジメは目の当たりにしたようですが、通信兵だったおかげで、最前線で銃剣を持つことはあったのか、なかったのかです。
 新設されたばかりの電気科(今はもっとかっこいい名前に変わってますね)の学校をいい成績(これは本当です)で卒業したとたんに戦争でした。その技術があったおかげで、生きて帰れたのかとも。
 戦争さえなければ、その方面でもっと好きなことができたも知れない十年間だったと思うと、やはり悔しかっただろうとは思ってしまいます。
 優しい人だったんだと思います。信号無視をして飛び出した子どもを助けるために、自分が死んでしまったのですから。

Posted by: winter-cosmos | May 16, 2005 13:30

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