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March 16, 2005

「仰げば尊し」です。

「おしえるしごと」のばろっくさんが、書かれた記事とそちらによせられたコメントを読んでいただきたいと思います。
 そのコメントと言うのは、大阪府寝屋川市立中央小学校で起きた、教職員殺傷事件で亡くなられた、鴨崎先生の教え子さんが書かれたものです。一部こちらにのせさせていただきます。

 「俺は昔先生に昔質問した事が有ります 先生はテレビに出たい事って無いの? 先生は(俺らがテレビに出るなんて人の不幸が有る時位や俺は嫌いやな~前田は人の不幸でテレビに出て嬉しいか?) その言葉を、思い出した時涙が止まりませんでした。この中に先生をやってる方がいらしたら、お願いがございます どうか巣立って行った生徒さんたちが、何年先かに、大人になって、先生の下で、集ったら、(先生のお陰でここまで来れました有難う御座います)と先生の前でお礼が言えるように長生きして下さい 恩師にお礼も言えないこんな悔しい思いは誰にも味わって欲しくないです。先生は 教師で有りますが、子供たちの お父さん、お母さん。なのです。」

 私の小学校高学年の担任の先生は、熱心な方でした。これは問題があると言えばそれまでですが、放課後に教科書の内容をはるかに越えた算数の補習授業を始められたり、全校生徒を対象にした、課外活動を独自に指導されました。
 クラスの男の子が"差別発言"をしたときは、みんなの前でゲンコツで顔を殴られました。一瞬静まり返った教室で、私も頭から水をかぶったような気持ちになりました。
 遠足で電車の駅のホームにいたときに、通過電車がはいってきました。気づかずに白線の外側に立ってふざけている子がいて、先生は飛びついて、その子を助けました。これも"当たり前"と言えばそれまでなのかも知れませんが。
 
 当時、今の私より若かった先生は、今できることをすると言うひたむきな方だったように思います。批判を恐れずに尽くしてくださった先生のことは、いつも気持ちの中にありました。 
 何年か前にその先生が、定年退職をされたので、同窓会が開かれました。すっかりいいオジイチャンになられていて、少し拍子抜けしたような気になりましたが、立派になった教え子に目を細める先生のお顔を拝見でき、お互いの無事も確められました。  
 
 どうして先生が学校で生徒を守って、卒業生に殺されなければいけないのか、あらためて思います。新聞やテレビで連日悲惨な事件が報じられ、感覚が鈍っていく中で、生身の声に目を覚まされます。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

「子が親に手を上げるとは何事だ!」と祖父や祖母に言われました。
もちろん近所のおじさん、おばさんにも遠慮なく叱られました。
先生にも良く怒鳴られました、時には平手で殴られることもしばしば・・
でも、親は感謝こそすれ問題にはなりませんでした。

いつから何処で間違った方向に進んでしまったのでしょうね。
本当に考えさせられます。

Posted by: 散歩道 | March 16, 2005 20:56

・・・・・読んでて、たくさん書こうと思ったことがあったんだけど、最後まで読んだら 何を書いていいのかわからなくなっちゃった。

卒業生に刺されるなんて、今までしてきた自分の仕事(子供にいろいろなことを教えるという)が すべて否定されてしまったみたい。
いい先生だと聞けば聞くほどただかわいそうで。
その先生の今までの教え子さんたちも先生との記憶の最後が先生の死だなんて…。

Posted by: ビスケ | March 16, 2005 23:48

昔の学校が必ずしもいい先生ばかりだったともいえないように思います。私が小学生のころは先生が生徒をぶっとばして失神させたり、竹刀を面をくらわせたり、トイレに閉じ込めて帰っちゃたりするのは日常茶飯事でした。
先生じゃないけど、私は親によく長時間逆さ釣りにされたり、庭の木に一晩中しばりつけられたり、何時間も正座させられたりしました。
田舎だったせいもあるけど、当時はそういったことは普通に行われていて、それが問題になることはありませんでした。そういうこともあったのを皆さんご存知なのかなぁ。

Posted by: げん自(もとげん爺) | March 17, 2005 00:34

>散歩道さん 
 うちのムスメと少年は一つ違いですが、何の事件があった時だったでしょうか、教えたことがありました。近所のおじさん、おばさんに恐い事件にまきこまれる事があると。
 こんな事を教えなくてはいけない事をした人の罪は、本当に重いと思います。まして子どもを守る立場の人の不祥事は尚更あってはならないと思います

>ビスケさん
 聞いただけの私らでも混乱するような事件です。 コメントされた教え子さんが、おっしゃるように鴨崎先生もお家に帰られれば、お子さんにとって大事なお父さんです。少年は、自分がすることが大事なお父さんを奪うことになると、思いを及ばせられなかったことが本当に悲しいです。

>げん自さん
 私の通っていた校区のことに限って言えば、少なくとも体罰が日常化するようなことはありませんでしたし、今の近隣の小学校の様子と変わりはありませんでした。
 後にも先にも一度だけ、その先生が殴られたのも信頼関係が成り立っていたからできたのだと思っています。

Posted by: winter-cosmos | March 17, 2005 16:43

トラックバックありがとうございます。

侵入者への対応の中で自分が命を落としたら…、と想像する事はあっても、生徒がどう感じるかまではあまり考えていませんでした。

件のコメントをいただくまでは。

自分自身の命を大切にする事が、教え子を大切にする事につながる、という単純な真理に今更ながら気づかされたコメントでした。

私自身が恩師に出会った時に抱く、あの何とも幸せな感覚を、今目の前にいる子どもたちにも味わわせることも、大切な「おしえるしごと。」なのですね。

Posted by: ばろっく | March 17, 2005 21:36

 私は小・中・高と地元の公立なので、いずれかの同窓会が絶えずひらかれています。
 (元)男の子たちは退職された先生といっしょにゴルフを楽しんだり、日常的にお付き合いがあるようです。
 みんな先生の前では子どもにかえって、ためぐちを言うのが楽しくて仕方ないと言う感じでしようか。
 求心力になってくださる先生方に、いつまでもお元気でいていただきたいと思います。 

Posted by: winter-cosmos | March 18, 2005 00:00

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