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February 03, 2005

もうひとつ、アメリカです。

 寝込むほどではありませんが、すっかり風邪をひいてしまいました。 こんな日にあわせたかのように、アマゾンで、初めて買った絵本が届きました。
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「しょうぼうていハーヴィ ニューヨークをまもる」
マイラ・カルマン[作]矢野顕子[訳]
リトル・ドッグ・プレス
原題は「FIREBOAT」です。 
 1931年生まれの消防艇ハーヴィは、老朽化のため廃船が決まりましたが、人々か゛お金を出し合い買い取り、そして修理されます。でも、もう消防の仕事はすることはないと思われていました。

 2001年9月11日の朝「とんでもなくおそろしいこと」が起きます。消火栓はがれきの下です。かけつけた消防車も水がつかえません。
 ハーヴイに緊急指令が入ります。
 「4日4晩、ハーヴィはずっと水をくみ上げつづけた。
         人々は 交代で休んだ。
  いろんな人たちが いろんなものを持ってきてくれた。
  船の燃料とか セーターとか手袋とか ピッツァとか
      サンドイッチとか コーヒーとかを。
       みんないっしょにはたらいた。
        みんな いっしょに泣いた。
     火がおさまるまで ずっとそうだった。」 
 見開きの数ページに、ツインタワービルの崩壊と、その惨状が描かれます。 
 最後のページは、もとの明るい色調の絵の中で、ハーヴィが「いつものハッピーな消防艇」にもどり「元気で勇敢なきみの友達」と称えられます。

 この絵本を読んだアメリカの子どもたちは、何を感じ取るのでしょう。
 多くの人が、一つの悲しみに気持をいっしょにして働いたこと、それともニューヨークが「攻撃」されたという事実。「ヒーロー」の言葉に私がこだわりすぎているのかな、と思いながらも複雑な気持です。

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Comments

おはようございます。
Amazon初体験いかがでした?
お風邪のほうはもう大丈夫なのでしょうか・・・無理せずに(ネットには出没してるから平気?)
矢野顕子ってあの歌手の矢野さんでしょうか。それとも別人かな。

どこからも攻められたことのない国は、今どう思ってるんでしょう。気になります。
こう見えることでも、見る場所で全然違うんですよね。
一度ぜーーーんぶリセットできたらいいのにとか、思っちゃいます。

Posted by: owl | February 04, 2005 09:37

 すみません。空気が冷たいから、のどがヒーヒーです。

 Amazonさん、おっきな箱でびっくりしました。傷がいかないように、細心の注意をはらってある感じですね。
 この本、洋書をわりとたくさんおいている、某大型書店に、電話で二軒問い合わせましたが、原書もどちらも、在庫がありませんでした。
 
 訳しておられるのは、ミュージシャンの矢野顕子さんです。本が大きくて、スキャナーにかからなかったんですが、帯の顔写真が矢野さんです。
ご自宅から、この日ビルが炎をあげているところを、目撃されたそうです。

 矢野顕子さんの訳が見たくて、こっちにしたんですけど、正解でした。英語の方は、私では意味がつかめないところが、いっぱいあっただろうなと思います。

 どなたかが、書いておられたんですが、この出来事は、パールハーバー以来の、忘れがたい事実のように、受け止めておられると。
 いつの時代も犠牲になるのは、普通に暮らす人なんだなと思います。 
 


Posted by: winter-cosmos | February 04, 2005 10:45

いつもトラックバックやコメント、有り難うございます。
「9.11」の絵本なんですね。今日の新聞でしたか、シカゴの平和博物館で、国の機関として初めての原爆資料展を開催したと出ていました。
アメリカ人は、自分の国本土を攻撃された経験がほとんどないのですね。
「報復」を誓う前に、日本各地への無差別爆撃や、原爆投下の真実を、もっと考えられるようなきっかけになって欲しいと願うばかりです。
そうすれば、アフガニスタンやイラクで自国政府がどれほどの殺戮を続けているか、想像力が働くのではないでしょうか。

Posted by: KAZE | May 08, 2005 21:37

 こちらこそ、ありがとうございます。
 この絵本アメリカで大変売れ行きが良かったそうです。読んでみて、私は戦前の軍国主義の象徴であった「桃太郎」を連想しました。
 今日の朝日新聞に、アメリカのジュニアハイスクールで、教育を受けられた高校生の投稿がありました。
 「アメリカの歴史教科書はパールハーバーに一つの章を充てていました。日本軍の奇襲でアメリカ人大勢が犠牲になったことやアメリカ政府の対応を詳しく載せていました。
 真珠湾をまるまる取り上げる授業が1、2時間ありました。生徒自らが調べて発表する授業でも課題にしたグループがあります。
 一方で広島と長崎の原爆投下は先生が簡単に触れただけです。敵だから原爆を落とされても仕方がない、という説明だったと思います。(中略)私にはアメリカも日本も自国に都合の悪い事実は教科書と授業から伏せているように思えてなりません。」
 今、日本が問われているように、歴史教育が作り出すものをあらためて考えさせられます。

Posted by: winter-cosmos | May 08, 2005 22:17

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