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January 24, 2005

鴇色をご存知ですか?

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 「色々な色」Colors of Nature
(近江源太郎 監修 ネイチャー・プロ編集室 構成・文 光琳社出版)
 自然に由来した色名を中心に294と関連する色名530が紹介されています。
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 手元にある色見本を使って、一つ紹介させていただくと、この色の名前は萌黄色です。「春の萌え出る木の葉のような色をさし、平安時代から用いられている黄緑の代表的な色名。」だそうです。

 柳の織物の細長、萌黄にやあらむ、小袿(うちき)着て、羅(うすもの)の裳のはかなげなる引きかけて、ことさら卑下したれど(源氏物語)

 前書きに「地球の自然の多彩さ、人々が色によせた思い、そして人類が蓄積してきた文化の豊かさを感じ取っていただきたいと思います。」と書かれています。写真も文章もとても美しい本です。
 この本の虹の章で、初めて夜にかかる虹の写真を見ました。月光による虹だそうです。
 色の名の由来以外に、各章ごとに書かれているコラムは、科学の読み物としても楽しめます。

追記:「色の名前」と改題して表紙の写真もちがうもので、出ているようです。値段も少し安くなっています。

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Comments

うちで紹介した「いろいろないろ」よりずっと高尚ですね(笑)。引用されている源氏物語の文章は、光源氏に縁のある女性たちによる合奏の場面ですが、ここには「いろいろないろ」の衣装が煌びやかに描かれており、目も眩むような美しさを見せているところですね。優雅です。

Posted by: morio0101 | January 25, 2005 00:58

 よくご存知ですね(*-*)。本の中に、たくさん美しい文章が引用されています。一番初めの頁はワーズワースです。
「わが心はおどる 虹の空にかかるを見るとき」
 この本も、もう本屋さんでは手に入らなさそうです。ドラマ「白線ながし」で有名になった(?)「宙ノ名前」なんかと前後して出た本みたいですね。同じ方の装丁なので。
 

Posted by: winter-cosmos | January 25, 2005 07:45

おはようございます。
言の葉ならぬ色の葉 愉しそうな本ですね。
大分まえ「明月記」を入力した頃に、色多すぎ~難しすぎ~と文句たらたらやってました、定家さんは、衣装がことのほか気になったようで事細かに記述してあったのです。
その中に(今ちょっと以前の入力テキストを検索)「萌黄引倍木」という記載がありました。どういう衣装だろうかと思いをはせる余裕もなくやってたのが惜しいなあとこの頃思うこともありますね。

Posted by: owl | January 25, 2005 08:16

 トキと一緒に、色の名前も絶滅しそうですね。 詩の中にとび色とか、あさぎ色とか出てくると、言葉の響きで想像してましたけど、この本で確かめたら、全然違いました(笑)。
 とき色はトキが飛ぶときに見せる、風切羽の色に似たピンクだそうです。和服によくある色と書かれています。確かに私も、何枚かこのピンクの着物を、持っています。着物も着ないと絶滅しますね。

Posted by: winter-cosmos | January 25, 2005 08:33

ウチの母は和裁の仕立て屋をやってるの。娘3人のうちだれかを仕込もうとおもったらしいんだけど・・・だーれもその素質が(やる気)がなくて。
着付けの時もお人形さんで紐もって手あげて~の人でした。そんな私に持たせた着物は江戸小紋だけだったなあ。
先見の明ありです、箪笥の肥しと化してます。

Posted by: owl | January 25, 2005 17:32

 母が好きで、ちょこちょこ買ったんですけど、バタバタした生活してるから、滅多に着ないです。前の日に特訓しないと、着られなさそうです。
 owlさん粋な感じで、江戸小紋なんか似合わはりそうです。帯締めとか帯揚げで、モダンに着たりかっこよいのでは。
 私も鮫小紋がありますけど、地味な色で七十になっても着られそうです(笑)。
 うちの本家は染物屋なんです。私は全然何も知識がなくてお恥ずかしいんですが。
 「紅染め」て御所の女官さんの緋の袴(三人官女みたいなの)を昔は染めてたらしいです。

Posted by: winter-cosmos | January 25, 2005 19:24

源氏物語を読んだときに、描かれている衣装の色がどんな色なのか知りたくて、図書館で色の見本帳を借りてきたことがあります。
色を表す日本語は本当に多彩で美しくて、自然や季節の多様さと密接に結び付いていますよね。
季節を表す言葉の多彩さとともに、残していきたい美しい言葉だなーと思います。
古の色は染めるための草花や技術がなくなると出せなくなってしまうものですから、いまでは再現不可能なものもありそうですね。

Posted by: yuka_bijoux | January 26, 2005 00:23

 私は古文の時間にくらいしか、源氏物語を読んでいないので、文章の美しさなど味わうことなく過ごしていました。
 この本には、たくさん源氏物語が引用されていて、あらためて美しいなーと思っているところです。
 「紫」の解説に、「白き袷、薄色のなよよかなるを重ねて」。「『紫のゆかり』は『ある関係から情愛が及ぶこと』を意味し、紫色はゆかりの色ともよばれました。」イメージがふくらんでドキドキしますね(笑)。

Posted by: winter-cosmos | January 26, 2005 10:52

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