« 「へんこ」です。 | Main | いい子にしてましたか? »

December 24, 2004

「ダイジオヘン・コト・オヘン」です。

 朝日新聞12月23日の1面に《「捜査怠惰で死亡」認定 神戸・大学院生殺害 「県などに賠償命令」「地裁判決『警察予見できた』」》と載っています。
 被害者のお母様にすれば、怒りをどこに向けたらいいのか、そして判決がこのようなものでも、悲しみは癒えることはありません。 
 記事の中に桶川事件の御遺族のコメントも載せてありました。お辛いことだと思います。
 
 このような事件と比べようがなく、申し訳ないのですが、五年ほど前のことです。
 朝、出勤のために駅に向かう途中、いつからか同じ場所で、同じ男性とすれ違うようになりました。
 向こうは自転車です。反対側を走っているのに、わざわざこっちに寄って来られるような気がしてきました。
 そのうち、会う場所がだんだん家に近づいてきて、とうとう家を出たら、前にその人の姿が見えます。後ろから来て、身体を摺り寄せていかれたりもしました。
 家族に言っても気のせいだと言って、取り合ってもらえないので、仕方なく近所の交番に行きました。
 巡査が言われるには、胸などをさわられでもしないかぎり、被害届はだせないからどうしようもないそうです。
 そう言いながらも、次の朝から家の前を巡回していただける事になり、数日後、その人を職務質問と言う形で捕まえてもらう事ができました。

 私よりは少し年下で、軽い知的障害のある人でした。あちらも仕事に行かれる途中だったそうです。何もなかったと言えばそうなのですが、しばらく後ろから自転車が来ると、背筋が寒くなりました。当事者にしかわからない恐さです。

 近くの交番は、まだこまめに動いていただいているようです。
 息子の自転車が無くなって、届けを出しましたが、しばらくして近くの路上で見つかりました。
 駅の駐輪場でその自転車に乗ろうとしたら、後ろからお巡りさんに呼び止められたました。
 見つかった事を届けていなかったので、盗難車に乗っていこうとしていると思われたそうです。
 些細な事ですが、ちゃんと見ていただいているんだと思うと安心しました。

 この日の社説に「市民に接する警察官は暴力団から人々を守る義務がある。兵庫県警だけの問題ではない。全国の警察は研修などを通じて、この基本を徹底してもらいたい。
 浦中さんの母親は妊娠中毒に苦しみながら、帝王切開をして命がけで邦彰さんを生んだ。調書のこのくだりを刑事裁判で読み上げた検察官は、感極まって涙を流して審理が中断した。
 一人ひとりの命がいかにかけがえのないものなのか。それを警察官はどれほど重くとらえているだろうか。」とあります。
 これはみんなの問題です

|

« 「へんこ」です。 | Main | いい子にしてましたか? »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

大切な人を亡くすのはだれにとっても、どんな状況でも辛く悲しいことですが、それが理不尽な暴力で奪われたとき、被害者のご遺族が失うのは大切な人の命のみならず、自分自身の生きる意味さえも見失ってしまうような残酷な喪失となってしまうことは想像に難くありません。
人の痛みをわが身に置き換えて考えることは容易ではありませんが、一人一人が人の痛みをわがものと思う社会であれば、少なくとも犯罪は減るはずなのです。

ところで、winter-cosmosさん、怖い目に遭われたのですね。大事なくてなによりでした。
今の日本は人を信じることができない、信じては生きていけない社会で、知らない人には常に警戒心を抱いていないと予想もしない犯罪に巻き込まれたりする寒々とした時代です。
頻発する凶悪犯罪を受けて来年度はようやく警察官が増員されるようですが、数はもちろん質、つまり警察官の職業的な倫理観や正義感が問われているのは言うまでもありません。
しかし、警察官の意識の低さはすなわち社会のモラルの低さ、つまりは私たち一人一人の社会の在りようへの無意識と無関心を映す鏡なのだと思います。

「みんなの問題」は「私の問題」として考えることを忘れないようにしたいと思います。

Posted by: yuka_bijoux | December 27, 2004 12:33

 いろんな問題がこの私の記事に隠れているように、自分で書いて思いました。
 そのうちの大半をyukaさんが書いてくださったので、とても嬉しいです。
 No problemではなくしっかり自分の目で、手で受け止めていきたいと思います。

Posted by: winter-cosmos | December 27, 2004 14:37

「専業主婦のニシオ」だす
今回はトラバを下さってありがとでした。

ニシオもOL時代、会社帰りに男性に飛びつかれ
首を絞められた経験があるっス
(その時はかなり前方にいて、電柱の陰で立って
 アイツ怪しいぞって思って見ててくれたおじさんが
 走って来てくれて助かったんよ)
結構いー年になった今でも夜道を歩くの怖いっス。
winter-cosmosさんも大きな被害がなくて良かったっス。

犯罪を犯すには事情があったとか、温情をとか言う前に
犯罪を取り締まったり、被害者のケア
の方に力を入れてほしいとニシオは思うけどにゃ。

Posted by: ニシオ | January 09, 2005 13:46

 ようこそお越しを。いー年でも、恐いのはいっしょですよね。
 私の場合は知的障害と言うところが、ネックになりました。責任能力の有無、云々が頭にちらついて。
 一見しただけではそんなことわかりませんでした。体格のいい男性と言うだけて゜、こちらにすれば脅威です。
 近所の交番のお巡りさんに、相手にされなかったら悲惨だったと思います。
 ニシオさんも、通りすがりで助けてくださる方があったのは、本当に幸運でしたね。運、不運で、かたずけられる問題ではないのですが。 
 いい大人でこれですから、ニシオさんがおっしゃるとおり、幼い子が防ぐと言っても限度があります。
 本当に社会全体で守っていくしかありませんね。

 
 

Posted by: winter-cosmos | January 09, 2005 20:19

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「ダイジオヘン・コト・オヘン」です。:

« 「へんこ」です。 | Main | いい子にしてましたか? »